特種東海製紙と連結子会社の東海加工紙はこのほど、ペーパータオル用紙生産設備の建設を決めた。
ペーパータオルの国内市場は、デフレや輸入紙の増加など、事業環境が大きく変化している。同社グループでは、今まで以上に品質面を改良しつつコスト競争力も強化するため、既存のペーパータオル用紙生産設備2機を停止し、新設備2機を建設するもの。投資額は計30億円。新生産設備の管理・運営は東海加工紙が行い、製造・加工から販売までの一貫体制で、効率的な事業運営とグループの総合力強化を図る。
なお、既存設備の停止時期は、横井工場の1号抄紙機(ペーパータオル用紙。年産1万8,000t)が2015年3月、同工場2号抄紙機(ペーパータオル用紙、その他未晒包装紙。年産1万8,000t)が14年3月。新設備の概要は次の通り。
【T1号抄紙機(仮称)】
▽円網ヤンキー、抄幅2,200㎜▽主要生産品種:ペーパータオル用紙▽生産能力:1万8,000t/年▽稼働予定:14年4月
【T2号抄紙機(仮称)】
▽円網ヤンキー、抄幅2,200㎜▽主要生産品種:ペーパータオル用紙▽生産能力:1万8,000t/年▽稼働予定:15年4月
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/5号」より