日本製紙木材は、平成24年度「木づかい運動」顕彰の東日本大震災復興特別部門で表彰され、このほど都内で行われた贈呈式で日本木材総合情報センター理事長感謝状を授与された。
林野庁が推進する「木づかい運動」は、国産材の利用促進によって山村に活気をもたらし、CO2を吸収する豊かな森林づくりを進める運動。毎年10月は「木づかい推進月間」として国産材の積極利用を推進する行事やイベントが数多く開催されている。今年度の「木づかい運動」顕彰では、東日本大震災の復興・復旧で功績のあった企業・団体を表彰する「特別部門」が設けられた。
日本製紙木材の表彰は、震災で操業が停止した日本製紙の石巻工場などに納入できなくなった製紙用チップを、内航船を活用して関東および西日本へ移出した取組みが評価されたもの。これにより東北地方の製材工場やチップ工場は操業停止を回避でき、復興資材などの安定供給にもつながった。また東北地方のチップ供給を継続させ、国産材消費に与える震災の影響を最小限に抑えることにも貢献している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/12号」より