王子ペーパーライブラリーは12月6日まで、東京・銀座の王子グループ本社ビル1階で第24回企画展を開催している。今回は4人のアーティストによる創作クラフトが注目を集めている。イラストレーターでエッセイストでもある浅生ハルミンさんの作品は、切絵の魚や動物、調度品に紐を付けてつなぎ、上から吊るしたもの。黒い切絵が空間にマッチする。
アニメ『のだめカンタービレ』のオープニング映像で知られる切絵作家・ガーデンさんの切絵は白鳥。そのガーデンさんが薦める紙は「OKいしかりN」で、フラットでくせのないところに惹かれるとしている。紙飛行機の同好会「武蔵野ペーパープレーンクラブ」で活動する盛合建樹さんの作品は、輪ゴムで飛ばす紙飛行機。折り方のポイントを解説し、盛合さんは「OKプリンス上質紙」を使えばバランスが取りやすいと薦める。
軸原ヨウスケさんと武田美貴さんのデザインユニット、コチャエさんは折紙によるミカンとミカンの妖精を発表した。複雑な折り方だが、解説に沿って折るとカワイイ妖精が誕生する。折紙に薦める紙は「OKエンボス梨地」。ガーデンさん、盛合さん、コチャエさんの作品はいずれも展示場にサンプルがある。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/19号」より