日本印刷産業連合会＝13年技能五輪代表選手に谷本さん

　第42回技能五輪国際大会の印刷職種に出場する日本代表の候補に、トッパンコミュニケーションプロダクツ名古屋工場の谷本まりのさん（20）が選ばれた。11月中には正式に代表選手として決まる見通し。

　同大会は2013年7月2～7日にドイツのライプツィヒで開催される。女性の代表選手は前回の伊東真規子さん（亜細亜印刷）に次いで2人目。また前回、前々回に続き印刷職種での日本選手3連覇に、早くも業界の期待が高まっている。

　隔年開催の技能五輪国際大会に印刷職種が設けられたのは、05年の第38回大会から。日本は07年の第39回大会から同職種に参加しており、今度で4回目となる。日本からは、国際大会運営メンバーである中央職業能力開発協会の依頼を受けた日本印刷産業連合会が、毎回選考会を行い派遣選手を決めている。

　日印産連主催の代表選手選考会に今回は7企業から14名が応募。7～9月に、オフセット印刷に関わる講義と筆記試験、さらにインキ会社での調肉研修および印刷機メーカーでの研修と実機試験が行われた。筆記試験を通過し実機試験まで残った6名の中でも、谷本さんは抜群の成績でトップ。代表選手候補に見事選ばれ、中央職業能力開発協会に推薦された。

　ライプツィヒ大会では地元ドイツチームや中国チームの奮闘が予想される。谷本さんは記者会見で、プレッシャーなどを感じさせることなく「目標は金メダル」と自信をのぞかせた。なお来年1月8日の日印産連新年賀詞交歓会では谷本さんの激励会も設けられる。

 

 

株式会社　紙業タイムス社　「Ｆｕｔｕｒｅ12／17号」より