日本印刷産業連合会（＝日印産連）はこのほど、グリーンプリンティング（＝GP）認定制度の改善と普及のため、289の全認定工場にアンケート調査を実施した。

　質問項目は、○GP工場認定に申請したきっかけ、○取得したメリット、○GP工場としてのアピール方法、○得意先のGPマーク表示の意向、○GP制度への要望など。

　調査結果によると、「申請のきっかけ」は、自主的判断（75％）、団体・組合からの働きかけ（34％）、得意先からの要請（16％）となっており、自主的判断の中では、自社の特徴の一つにしたかった（42％）、営業の武器にしたかった（34％）、環境ISOなどに代わるものとして（31％）という結果となった。

　「認定を取得したメリット」としては、工場の環境配慮が進んだ（72％）が圧倒的に高く、次に従業員の意識が変わった（46％）、営業が環境配慮の提案に積極的になった（18％）、得意先からの評価が上がった（16％）となっており、環境面だけでなく経営や営業面においても、多くの企業（工場）でメリットがあったと回答している。

　また、「印刷製品へのGPマーク表示」については、得意先に提案し採用された（42％）、得意先からGPマーク表示の依頼がある（14％）、問合せがある（11％）など、GPマークが社会的に受け入れられ始めていることがわかった一方、得意先へ提案すると興味は示してくれる（27％）、提案しても反応がほとんどない（11％）など、依然GPマーク認知度向上の課題が残っていることも明らかになった。

　日印産連GP認定事務局ではアンケート結果を受けて、「今後は取得メリットのPRだけでなく、得意先へのGPマークの説明と認知度向上に特に重点を置いて活動する」としている。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Ｆｕｔｕｒｅ12/24号」より