国際紙パルプ商事は2013年3月期の第2四半期(12年4~9月期)決算を次の通り発表した(数値は連結、単位100万円、カッコ内は前年同期比または前期の実績)。
〔第2四半期業績〕
売上高 160,872 (▲5.9%)
営業益 608 (▲26.3%)
経常益 801 (▲26.0%)
当期益 ▲1,220 〈前期325〉
〔通期業績予想〕
売上高 322,000 (▲5.4%)
営業益 2,100 (+15.9%)
経常益 2,600 (+20.8%)
当期益 300 (▲78.1%)
取り巻く経済・経営環境に対処するため体質強化を図ってきたが、厳しい経済状況を反映した株価の下落で、保有有価証券に多額の評価損が発生、2Qは純損失を計上することとなった。
国内の紙分野の販売状況は、エコカー減税を背景とした自動車販売増加や、ロンドンオリンピックなどの好材料はあったが、広告媒体が紙からインターネットへシフトしていることや、スマートフォン普及に伴う雑誌離れなどの影響で、需要全体は減少した。板紙分野は、飲料を中心に夏季需要は堅調に推移したものの、天候不順による青果物の生育遅れや、景気低迷に伴う家電・生活雑貨関連の荷動き鈍化により、数量は前年同期を下回った。
海外分野については、輸入は国内需要の低迷によりPPC や印刷用紙などの取扱量が微減。輸出は円高に加えアジア市場の市況下落の影響を受け大きく減少。海外現地法人の販売状況は東南アジア地域を除きほぼ堅調に推移した。
株式会社 紙業タイムス社 「Future1/7号」より