日本製紙パピリアはこのほど、保険の約款などボリュームのある書類に適した、印刷用紙としては国内最軽量(同社調べ)となる、18g/㎡の印刷用紙を発売した。
日本製紙グループで特殊紙事業を担う同社は、長年培ってきた技術力を生かし、さまざまな機能や特徴を付加した紙を開発している。今回は同社が得意とする薄葉紙の分野で、自社の超薄口印刷用紙をさらに軽量化し、これまでの最軽量20g/㎡から1割軽い18g/㎡の開発に成功。一般的なコピー用紙の3分の1以下という最軽量を実現した。超極薄でありながら、不透明性が高いため読みやすく、印刷適性にも優れる。軽量化により、郵便料金のコスト低減だけでなく、印刷物全体の重量は増やさずにページ数を増やすことも可能になった。
同社では、印刷物のスリム化と省資源、コストダウンに貢献する用紙として、保険の約款本文のほか、薬の添付文書、辞典本文、カタログ本文向けなどを想定し、拡販を図る考え(関連記事6頁)。
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/27号」より