大王製紙と北越紀州製紙は、両社が結んでいる総合技術提携の効果について、その試算を発表した。
試算では、2013~15年度の3年間累計で約54億円(大王約35億円、北越紀州約19億円)、うち15年度には約29億円(大王約17億円、北越紀州約12億円)のコスト削減を主とする効果を見込んでいる。また両社は、「今後も相互に有益となるテーマの抽出を継続するとともに、現時点で選定したテーマを掘り下げ、さらなる効果を発現させていく」としている。
大王製紙と北越紀州製紙は、2006年に「塗工紙・パルプの製造技術」を対象とする技術提携をスタートさせ、12年にはその対象範囲を「両社が共通して製造する製品全般および各工場の運営技術の分野」にまで拡大した。また相互OEM、交錯物流改善、原燃料の相互融通などにも取り組んでいくとしている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/3号」より