全国労働衛生週間が今年も10月1~7日、厚労省と中央労働災害防止協会の主唱で実施される。64回目となる今年の全国労働衛生週間のスローガンは「健康管理 進める 広げる 職場から」。全国労働衛生週間の実効をさらに上げるために、9月1~30日までを準備期間として、日常の労働衛生活動の総点検を行い、労働衛生水準の向上を図るとしている。
1950年以来、継続されてきた全国労働衛生週間は、各事業場における自主的労働衛生管理活動を通じて、労働者の健康確保に大きな役割を果たしてきた。労働災害は、長期的に見れば全体として被災者数が減少してきたが、第3次産業の社会福祉施設などではむしろ死傷者が増加傾向にある。
今年の全国労働衛生週間は新たな切り口の提言として、職場におけるメンタルヘルス対策、化学物質による健康障害の防止などを盛り込んでいる。また今年は、13年4月から18年3月までの第12次労働災害防止計画の初年度に当たることから、これと連動して労働災害防止が強くうたわれている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/9号」より