三井物産は過日、東京・千代田区の日経ホールで「“木づかい”フォーラム」を開催した。日常生活の中に木製品を取り入れ、森への愛着心を呼びかけるこのイベントは日本経済新聞社との共催で、林野庁の後援によるもの。林芳正・農林水産大臣も出席したほか、多彩なパネリストによるパネルディスカッションも組まれ、約650人が聴講した。
三井物産は100年以上にわたって木材産業に関わっているが、都会での生活やオフィス空間に国産材をさらに普及させていくため、木の持つ魅力を知ってもらおうと同社・環境社会貢献部が窓口になって、フォーラムを企画した。“木づかい”をテーマとするフォーラムの開催は、今回が初めて。
フォーラムは林農水相の基調講演でスタート。林氏は聴講者に、日本の森を育てる行政について語りかけた。続いて「木の魅力を再発見!」と題し、タレント・はなさん、東京大学名誉教授・安藤直人氏、フリーアナウンサー・八塩圭子氏の3人によるトークショーが和やかに行われ、木の持つ温もりなどに触れた。
最後に行われたパネルディスカッションは「“木づかい”都市から日本の森づくり」がテーマ。八塩氏が司会となり、安藤氏のほか、林野庁長官・沼田正俊氏、イトーキ・末宗浩一氏、凸版印刷・今津秀紀氏、日経BP・麓幸子氏、三井物産・木下雅之氏が参加。90分以上にわたってさまざまな視点から、素材としての木の魅力や活用の仕方、日本の森の素晴らしさなどを議論した(写真提供=三井物産環境社会貢献部)
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/7号」より