林野庁の作成した「全国森林計画」が10月4日付で閣議決定された。同計画は森林法の規定に基づき、農林水産大臣が15年を1期として5年ごとに定めるもの。
対象期間中における森林整備・保全の目標、伐採立木材積や造林面積の計画量、施業の基準などを示すもので、都道府県知事が立てる「地域森林計画」の指針ともなる。
今回、策定した全国森林計画は、2014年4月1日から2029年3月31日までの15年間が対象。計画では、国有林野事業の一般会計への移行といった最近の状況変化を踏まえ、国土強靱化など、今後より重視していくべき施策を盛り込んでいる。また森林の整備・保全の目標、計画量については、森林・林業基本計画に示されている考え方に即し、新たな計画期間に見合う量を計上した。
【森林の整備・保全の目標】
〈森林面積〉(千ha)
区 分 現 況 計画期末
育成単層林 10,285 10,060
育成複層林 1,009 1,759
天然生林 13,788 13,263
【計画量】(期間中の総量)
区 分 計画量
伐採立木材積(万)
主 伐 36,184
間 伐 43,777
総 数 79,961
造林面積 (千ha)
人工造林 944
天然更新 889
林道開設量(千㎞) 89.9
保安林面積(千ha) 12,951.7
間伐面積〈参考〉(千ha) 7,281
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/4号」より