大日本印刷は、情報コミュニケーションおよび包装の両事業分野について、7月1日付で全国規模の組織再編を実施する。製造販売子会社であるDNP北海道、DNP東北、DNP中部、DNP西日本の4社を、営業および製造の部門ごとに会社分割し、それぞれの部門を各継承会社に統合させて全国組織として再構築する。これにより国内全体を視野に入れた営業体制を構築し、また生産体制についても、さらなる人材の有効活用と生産地の最適化を図る。時間と場所の制約を受けない全国均一レベルのサービス提供や、生産・情報流通の新たな体制構築を目指す。

　まず営業部門については、DNP北海道、DNP東北、DNP中部、DNP西日本の4社の営業部門を大日本印刷に継承させる。同部門の2013年3月期の売上高は、4社合計で1,317億7,900万円。

　製造部門は、商業印刷関連とビジネスフォーム関連に分けて、それぞれ全国を統括する製造子会社へ継承させる。商業印刷については、大日本印刷、DNP北海道、DNP東北、DNP中部、DNP西日本の製造部門をDNPグラフィカが継承し、商業印刷の企画・制作・プリプレスは、DNP北海道、DNP東北、DNP中部、DNP西日本の4社からDNPメディアクリエイトへ継承させる予定。ビジネスフォーム関連は、大日本印刷、DNP北海道、DNP東北、DNP西日本の製造部門をDNPデータテクノが継承する。

　なお、分割される製造販売4社および各部門を継承するDNPグラフィカ、DNPメディアクリエイト、DNPデータテクノは、いずれも大日本印刷の100％子会社。また同日付で、DNPグラフィカはDNPメディアテクノ関西を、DNPデータテクノはDNPデータテクノ関西とDNPトータルプロセス蕨を吸収合併する。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future6/2号」より