日本RPF工業会は去る6月12日、東京・台東区の浅草ビューホテルで第2回定時社員総会を開催、新会長に加藤信孝氏が選出された。同工業会は2003年4月に任意団体として設立され活動の産声を上げたが、12年4月に発展的に組織を解消し、その事業を継承する一般社団法人を設立、新たなスタートを切った。

　RPF（Refuse Paper&Plastic Fuel）は、産業廃棄物の中でもマテリアルリサイクルとしての利用が困難なプラスチックと古紙を原料にした、高カロリーの固形燃料。同工業会によると現在、国内には215社のRPF製造業者があるが、そのうち44社が同工業会の正会員として登録している。

　総会では2013年度の活動報告や収支決算報告、14年度の事業計画案・予算案をそれぞれ審議のうえ承認した後、任期満了に伴う役員改選が行われ、臨時理事会を経て次のように新しい陣容が決まった。

　〔役員陣容＝6月12日〕▽会長＝加藤信孝〈昇〉▽副会長＝長田和志〈留〉、海田周治〈昇〉▽専務理事＝瀬田英博〈留〉▽常務理事＝三輪陽通〈留〉、山本浩喬〈昇〉▽理事＝首藤聖司〈留〉、今田秀幸〈留〉、小川勲〈新〉、吉田潤〈新〉▽監事＝揚張旨彦〈留〉、田墨啓治〈新〉

　▽名誉会長＝関勝四郎（会長）▽顧問＝山本拓・衆議院議員

　なお当日は総会に先立ち、三井住友ファイナンス&リソース環境事業推進部部長代理・梶山浩氏が「設備導入時における補助金制度および支援」、エビス紙料取締役・見澤直人氏が「機械メンテナンスについて」、関商店取締役茨城工場長・吉田潤氏が「工場の防災」のテーマで、それぞれ20分ずつ講演した。

　総会終了後の懇親会では加藤新会長が、RPFの有用性を今後も市場や行政、政治の世界に強くアピールしていくと挨拶（写真）。会場には顧問に就任した山本議員のほか、稲田朋美国務大臣も姿を見せて祝辞を述べた。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future7/7号」より