凸版印刷は、「CO2排出量を2020年度に2008年度比で11%削減する」とした中期環境目標を、7年前倒しで達成した。そのため、新中長期環境目標として「2008年度比20%削減」を新たに設定した。
凸版印刷の2013年度CO2排出実績は、2008年度比16%減となる63.2万tを達成。設備・運用の両面でCO2削減活動が効果を上げた。まず設備面では、生産効率アップを目的とした拠点の集約や経年劣化した設備の更新、照明のLED化、遮熱塗料を建屋に塗布し空調効率を高める活動を実施。また、一部事業所では太陽光発電設備も導入している。
一方運用面では、2011年に国内のすべての生産拠点に電力デマンド監視システムを導入、本社機能と各拠点の連携を強化し、日々の生産状況に合わせた電力使用の合理化を徹底してきた。
今回策定した20年までの新目標は、08年度比20%削減(60.0万tまで削減)というもの。同社では、「今後も設備面の効率改善を進め、さらなるロス削減に向けて電力デマンドデータを元にした使用の見直しを行い、さらなる省エネ活動を推進する」としている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future1/5号」より