大王製紙はこのほど、30～40代で子どもを持つ女性を対象に、「軽失禁」に関するアンケート調査を実施、その結果を発表した。

　調査は2月にインターネットを通じて行われ、軽失禁経験のある30～40代の母親500名を対象に、尿モレした時の対処方法などを聞いた。それによると、失禁の程度は「軽く下着が濡れる程度の軽いもの」が88％と最も多く、「中程度」は10％、「重度」は2％だった。その時の状況は、「咳やくしゃみをした時」が約8割で、次いで「トイレをずっと我慢した時」（26％）、「子どもを抱き上げたり、荷物を持ち上げようとした時」（14％）が続いた。

　「軽失禁経験後、誰に相談しましたか？」との問いには、「誰にも相談しなかった」が67％と多数を占めた。家族や友人同士でも「軽失禁」については話題にしにくく、一人で悩む女性が多いようだ。また、軽失禁を経験したことによってライフスタイルの変化も見られ、「咳やくしゃみに敏感になった」（32％）のほか、「飲み物を控える」（5％）、「激しい運動を控える」（5％）などの回答が見られた。

　軽失禁後の対策としては、「特にしていない」（41％）が最も多く、また対策をしている女性にその対処法を聞いたところ、「おりものシート」（31％）、「生理用ナプキン」（19％）、「軽失禁用ケア商品」（16％）という結果になった。軽失禁対策に専用品を使わずおりものシートなどで代用している女性が多いことが分かるが、使用満足度では、「軽失禁を意識しなくなった」「においが気にならなくなった」「肌触りが気にならなくなった」などの点で、軽失禁用ケア商品が他の対処法を大きく上回った。

　大王製紙は3月、『エリエール』の軽失禁製品を『ナチュラさら肌さらり』に名称を変えてリニューアル。超微量用の「吸水パンティライナー」と中量用の「吸水ナプキン」の2シリーズで展開している。今回の調査は、このリニューアル発売に併せて行われたもの。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future5/11号」より