本誌6月29日号で既報のとおり、日本印刷産業連合会(日印産連、稲木歳明会長)は本年度からの活動方針として『グランドデザイン』を定めたが、その一つとして盛り込まれた“国連グローバル・コンパクト(GC)”への賛同表明について、国連が6月12日付で日印産連を賛同団体として登録したことが明らかになった。日本の産業団体が国連GCに賛同表明し登録を受けるのは、日印産連が初めてのケース。
国連GCは1999年に当時の事務総長だったコフィー・アナン氏が、グローバル化が進む経済の弊害を背景に世界の企業に提唱したもので、翌2000年に国連で正式に確認された。内容は賛同企業・団体に対して、人権、労働、環境、腐敗防止の4分野にわたる10原則の遵守を呼びかけるもので、この10原則が定める課題の解決に取り組むことによって、持続可能な社会の実現に貢献しようとしている。
グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワークに加盟している企業、学校法人、地方自治体などは今年5月20日時点で200に達する。
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/6号」より