日本製紙は6月25日、中国の段ボール原紙メーカー、理文造紙有限公司(Lee & Man Paper Manufacturing Limited、以下L&M社)の株式について、日本製紙の保有分2億100万株(発行株式総数の4.32%)のすべてを、香港証券取引所で売却した。売却額は9億3,100万香港㌦。
日本製紙は、L&M社との業務提携を4月に解消したのに伴い、すでに日本製紙が保有するL&M社株の一部を創業家に売却しており、今回は残る保有分を売却したもの。これにより両社の資本関係はなくなったが、日本製紙は「L&M社が中国における紙パルプ事業のベストパートナーであることには変わりはない」としている。
今回の株式売却に伴い日本製紙は、2016年3月期第1四半期で売却益約58億円を特別利益として計上する。既売却分を合わせると、特別利益は計約165億円となる。
【L&M社の概要】
〔代表者〕Lee Man Bun(CEO)
〔事業内容〕段ボール原紙の製造および販売
〔資本金〕1億1,740.2万香港㌦
〔設立〕2003年5月21日
〔大株主〕Gold Best Holdings Ltd. 54.55%、Lee Man Chun Raymond7.12%、Lee Man Bun5.50%、日本製紙4.32%(売却前)
〔直近の売上高〕▽12年12月期114億2,400香港㌦▽13年12月期169億7,000香港㌦▽14年12月期170億9,900香港㌦
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/13号」より