リンテックと三笠製薬は、皮膚に貼ることでバラの香り成分を体内に吸収し、汗腺から放出させるシート『ローズフィットパッチ』を開発、三笠製薬がこのほど販売を開始した。ほのかなバラの香りが体の周囲を包み込む、貼るタイプのエチケットケア製品として、体臭や尿臭などのにおい改善ニーズが高い介護現場などでの拡販を目指す。
介護現場では、いわゆる"介護臭"が問題となっており、三笠製薬が医療・介護従事者に調査したところ、8割以上の人が被介護者や居住空間のにおいの改善を望んでいた。また、そのうちの半数近くが体臭と尿臭に悩まされていることが分かった。においが改善されれば介護者、被介護者ともに精神的負担が減り、特に被介護者にとっては、食事、排せつ、整容、移動、入浴などの日常生活動作が活発になることも期待される。こうした要望に応えようと『ローズフィットパッチ』は開発された。
シートにはバラの香り成分の一つである「シトロネロール」が含有されており、上腕や胸などの上半身の肌に直接貼ると、シトロネロールが経皮吸収され、一定時間後に汗腺から揮発。3.5cm×5.0cmのシートを1~2枚貼付することで、約12時間にわたり香り成分が放出される。28枚入、1,500円(税別)。三笠製薬が介護施設に向けて提案していくほか、同社のショッピングサイト(http://www.mikahelthsa.com/)でも販売している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/27号」より