日本製紙連合会が集計した9月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△1.5％の208.6万tと4ヵ月ぶりの減少となった。前々年比は△2.6％。うち紙は前年同月比△2.1％の116.6万tで、18ヵ月連続の減少。板紙も同△0.7％の92.0万tとなり、4ヵ月ぶりの減少となった。主要品種のうち、前年を上回ったのは塗工紙、段ボール原紙の2品種。

　紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比＋6.5％の10.9万t。前月は14ヵ月ぶりに減少したが今月はプラスに戻った。うち、紙は＋10.3％の8.1万tで、東アジア向けを中心に前月の減少から増加に転じた。一方、板紙は△2.9％の2.8万tと、東南アジア向けの減少により2014年10月以来35ヵ月ぶりの前年割れとなった。

　紙・板紙の在庫は前月比＋1.5万tの209.9万tで、2ヵ月連続の増加。紙は△0.5万tの141.2万tと、前月の増加から転じて減少したが、板紙は＋2万tの68.7万t。段ボール原紙の増加により2ヵ月連続で増加している。

〔主要品種の動向〕

＊新聞用紙…国内出荷は前年同月比△3.4％の24.5万tで、19ヵ月連続のマイナス。

＊印刷・情報用紙…国内出荷は2ヵ月連続で減少し、前年同月比△1.1％の65.4万t。輸出は同＋16.6％の6.2万tで、前月の減少から増加に。

＊包装用紙…国内出荷は前年同月比△8.3％の5.9万tで、9ヵ月連続のマイナス。未晒、晒ともに減少した。輸出は同△5.7％の1.3万tで、2ヵ月連続減。

＊衛生用紙…国内出荷は前年同月比△1.3％の14.5万tで、6ヵ月ぶりの減少。トイレットペーパーは横ばいだったがティシュはマイナス。

＊段ボール原紙…国内出荷は前年同月比＋0.3％の73.5万tで、小幅ながら4ヵ月連続のプラス。

＊白板紙…国内出荷は△4.9％の12.0万t、前月の増加から減少に。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future11/9号」より