国際紙パルプ商事(=KPP)は3月29日、C.W.ニコル・アファンの森財団と共同で、東日本大震災被災地の小学生を対象にした紙漉きワークショップを開催した。
作家でナチュラリストのC.W.ニコル氏が理事長を務める同財団は、宮城県東松島市で「震災復興・森の学校プロジェクト」を立ち上げ、津波の被害にあった地区で復興のための森づくりと子ども達の心のケアを行っている。
KPPはそのオフィシャルスポンサーで、今回は森の恵みである“紙”について子ども達に親しみながら学んでもらうため、紙漉きイベントを企画。同社にゆかりのある和紙作家、ロギール・アウテンボーガルト氏を講師に迎えて「紙漉きワークショップ」を開催したほか、和紙の原料であるコウゾとミツマタを“復興の森”に植樹する植樹イベントを行った。今回のワークショップではロギール氏提供の材料を使用したが、来年度以降は、復興の森で育てた材料を使って“紙漉き”を継続していく予定。
当日は、東松島市の野蒜小学校・宮戸小学校に通う小学生や地域住民約20名が参加、C.W.ニコル氏とともに、昼食を交えて森づくり作業、原料植樹、紙漉きを体験した。
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/18号」より