日本製紙連合会が集計した3月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△0.3％の225.7万t、4ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△2.5％の127.6万tで24ヵ月連続の前年割れ、板紙は＋2.7％の98.1万tで2ヵ月連続の増加となった。主要品種のうち、前年同月を上回ったのは、衛生用紙、段ボール原紙、白板紙の3品種。

　紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比＋22.4％の13.2万tとなり3ヵ月連続の増加。うち、紙は＋23.0％の9.7万tで、東アジア、東南アジア向けの増加により3ヵ月連続増となった。板紙も、東南アジア向けの増加により＋21.0％の3.5万tと、6ヵ月連続のプラス。

　紙・板紙の在庫は前月比△5.8万tの207.7万tで、3ヵ月ぶりの減少。うち、紙は△5.7万tの133.6万tで、新聞用紙、印刷・情報用紙の減少により2ヵ月連続減。板紙は段ボール原紙が減少し、△0.1万tの74.1万t.と3ヵ月ぶりに減少した。

〔主要品種の動向〕

＊新聞用紙…国内出荷は前年同月比△1.1％の27.5万t。24ヵ月ぶりの増加となった前月から、再びマイナスに。

＊印刷・情報用紙…国内出荷は8ヵ月連続の減少で△3.8％の71.2万t。輸出は＋16.9％の6.9万tで、3ヵ月連続増となった。

＊包装用紙…国内出荷は晒を中心に未晒も減少し、△3.7％の6.4万t。15ヵ月連続のマイナスとなった。輸出は＋24.0％の1.6万tと、2ヵ月連続の増加。

＊衛生用紙…国内出荷は＋3.3％の16.3万tで、12ヵ月連続のプラス。トイレットペーパーを中心にティシュも増加した。

＊段ボール原紙…国内出荷は＋3.2％の78.9万tで2ヵ月連続の増加。

＊白板紙…国内出荷は＋0.1％の12.4万tで、同じく2ヵ月連続増。

 

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future5/9号」より