=紙パの2016年3月期業績④=
前号に続き、紙パ関連企業の2016年3月期決算(15年4月~16年3月)を紹介する。以下、連結ベース、単位100万円、( )内は対前年度増減率、〈 〉内は前年度の実績値。
●共同紙販ホールディングス
売上高 16,098 (△4.1%)
営業益 17 〈△69〉
経常益 46 〈△15〉
当期益 44 (△23.7%)
〔今期予想〕
売上高 16,500 (+2.5%)
営業益 50 (+190.1%)
経常益 70 (+51.2%)
当期益 50 (+13.4%)
適正価格販売を主眼に小口商売を大切に販売展開した結果、販売量減により減収となったが、利益面は、高収益商品の販売に注力したことと、固定費の削減効果により営業利益、経常利益ともに回復した。
○洋紙卸売…売上高は前年度比△4.1%、セグメント利益は同+23.6%。
○不動産賃貸…売上高は前年度比△0.8%、セグメント利益は同+2.2%。
○物流…売上高は前年度比+10.0%、セグメント利益は前年の赤字から黒字転換。
●セ キ
売上高 12,106 (+2.3%)
営業益 515 (△10.0%)
経常益 698 (△9.1%)
当期益 385 (△32.9%)
〔今期予想〕
売上高 11,950 (△1.3%)
営業益 390 (△24.4%)
経常益 533 (△23.7%)
当期益 310 (△19.7%)
首都圏・関西圏での印刷関連事業の営業強化を継続しつつ、愛媛県内でも既存取引への需要掘り起こしを図り、増収となった。しかし利益は、印刷関連新設備の減価償却負担やM&Aに伴う株式取得費用の計上により減益。最終益の減益幅が大きいのは、「情報セキュリティ対策費」を特損計上したことも影響している。セキでは、外部からの不正アクセスにより個人情報が流出した懸念があり、その対応費用を「情報セキュリティ対策費」として計上している。
○印刷関連…売上高は前年度比+3.0%。営業利益は同△11.7%。
○洋紙・板紙販売関連…市況悪化や競争激化により、売上高は同△18.7%、営業利益は同△68.2%。
○出版・広告代理関連…「LUNCH PASSPORT」の拡販などにより売上高は同+6.8%、営業利益は同+171.5%。
○カタログ販売関連…売上高は同+6.7%、営業利益は同+16.1%。
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/20号」より