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紙の業界ニュース

2016/12/01

決 算

=紙パの第2四半期②=
 前号に続き、紙パ関連企業の第2四半期(2016年4~9月)決算を紹介する。以下、数値は連結ベース、単位100万円、( )内は対前年同期増減率、〈 〉内は前年同期の実績値。
●王子ホールディングス
〔第2四半期〕
 売上高 692,940 (△3.7%)
 営業益 33,684 (+18.4%)
 経常益 12,825 (△62.1%)
 当期益 8,301 (△51.9%)
〔通期予想〕
 売上高 1,410,000 (△1.6%)
 営業益 72,000 (△2.3%)
 経常益 50,000 (△19.8%)
 当期益 33,000 (+116.3%)
 為替差損203億7,500万円を営業外費用に計上したため、経常益と当期益が大幅減益となっている。
○生活産業資材…売上高は前年同期比+0.3%。段ボール原紙販売は堅調に推移し前年並み。段ボールはビール・即席麺・青果物関係などが堅調で販売量は若干増。家庭紙関連もティシュ、トイレットペーパー、紙おむつ、いずれも増加。海外事業も堅調だった。
○機能材…売上高は前年同期比△5.4%。特殊紙は新製品開発・新規顧客開拓に注力し販売量は増加。輸出は、販売量は増加したが円高の影響で売上高はほぼ前年並み。感熱紙の国内販売は堅調。海外事業では、感熱紙販売量が北米で減少し南米・アジアでは増加、売上高は円高により減少。
○資源環境ビジネス…売上高は前年同期比△6.0%。国内は、溶解パルプが輸出向けを中心に好調で、売電も北海道江別市のバイオマスボイラが1月に営業運転を開始したことが寄与し増収。海外事業は市況軟化と円高の影響で減収。
○印刷情報メディア…売上高は前年同期比△5.2%。新聞用紙の売上高は前年割れで、印刷・情報用紙も需要減および市況軟化の影響により減収。海外事業は、江蘇王子製紙有限公司が順調に販売を伸ばし、印刷用紙の販売量が増加。
 通期予想は、8月公表の前回予想から売上高および経常利益、当期純利益を下方修正した。修正額(単位100万円)は、売上高△20,000、経常益△12,000、当期益△5,000。為替差損の計上に伴い下方修正したもの。
●大王製紙
〔第2四半期〕
 売上高 228,540 (△0.6%)
 営業益 11,176 (+11.4%)
 経常益 8,125 (△8.1%)
 当期益 3,598 (△14.4%)
〔通期予想〕
 売上高 480,000 (+1.2%)
 営業益 25,000 (+2.8%)
 経常益 22,000 (+3.5%)
 当期益 13,000 (△10.9%)
○紙・板紙…売上高は前年同期比△1.6%、セグメント利益は+17.6%。新聞用紙はリオ五輪で新聞の頁数が増加したことと、発行部数の減少幅が小さかったことから、販売量・金額ともに前年並み。印刷・情報用紙、包装用紙は、需要的には前年を下回ったものの、品種構成とユーザー構成の改善により販売量はプラス、しかし販売金額は市況下落により微減。板紙・段ボールは青果物の需要が減少し、販売量・金額ともに前年割れ。利益は、設備改造によるクラフトパルプの増産効果、円高による原燃料コスト減少などにより増益となった。
○ホーム&パーソナルケア…売上高は前年同期比+1.7%、セグメント利益は△0.6%。ティシュなどの家庭紙は、売場での露出拡大などに取り組み、販売量・金額ともに前年同期を上回った。大人用紙おむつも、“新しい下着”『アテント スポーツパンツ』が寄与したことに加え、既存品でも企画品を軸とした拡販により、販売量・金額ともにプラス。ベビー用紙おむつは、インバウンド需要の減少により販売量・金額ともにマイナス。海外事業は、販売量は伸びたものの、現地通貨安の影響で円貨換算の販売金額は前年並み。利益は、ベビー用紙おむつの販売金額減、PT.エリエールインターナショナルマニュファクチャリングインドネシアの初期費用発生などにより微減。
 通期予想は、5月公表の前回予想から売上高を下方修正した。修正額(単位100万円)は△10,000。ベビー用紙おむつの販売減と、海外事業の販売金額減を踏まえての修正。利益は据置き。
●三菱製紙
〔第2四半期〕
 売上高 100,375 (△6.2%)
 営業益 1,980 (+233.1%)
 経常益 500 (+310.1%)
 当期益 △294 〈△512〉
〔通期予想〕
 売上高 207,000 (△4.3%)
 営業益 4,500 (+16.2%)
 経常益 2,500 (+12.8%)
 当期益 1,000 (△54.9%)
 既存製品の需要減少や円高が影響して減収となったが、円高による原燃料価格の下落や欧州子会社の損益改善などにより営業・経常益は増益。
○紙・パルプ事業…売上高は前年同期比△7.0%、営業利益は前年の赤字から黒字に転換。アライアンス効果に加え、PPC用紙をはじめとする情報用紙の販売が堅調で販売量は増加。輸出は、印刷用紙が数量を伸ばし、産業用IJ用紙の拡販にも取り組んだ結果、販売量は増加したが、販売金額は国内市況が弱含みで推移したこともあり減少。欧州子会社は販売量・金額ともに減少、市販パルプも販売量・金額ともに減少。
○イメージング事業…売上高は前年同期比△5.6%、営業利益は△50.6%。国内は写真感光材料や印刷製版材料が堅調で販売金額は前年並み。海外は、IJ用紙や印刷製版材料などの既存品の需要減退に加えて円高の影響もあり、販売金額は減少。
○機能材事業…売上高は前年同期比△1.1%、営業利益は+15.7%。 通期予想は、5月公表の前回予想から売上高を下方修正した。修正額(単位100万円)は△13,000。2Qの売上高が予想を下回ったため修正したもの。利益は変更なし。
●リンテック
〔第2四半期〕
 売上高 99,435 (△6.7%)
 営業益 8,440 (△12.4%)
 経常益 7,118 (△27.3%)
 当期益 5,125 (△20.5%)
〔通期予想〕
 売上高 205,000 (△2.6%)
 営業益 17,000 (△3.9%)
 経常益 15,500 (△12.1%)
 当期益 10,500 (△3.7%)
○印刷材・産業工材関連…売上高は前年同期比△7.3%、営業利益は+11.9%。シール・ラベル用粘着製品は、医薬・物流関連が堅調だったものの、天候不順により食品関連が低調で、海外も中国、アセアン地域の景気減速の影響を受け減少、この結果、前年割れとなった。産業工材事業も減少。
○電子・光学関連…売上高は前年同期比△7.9%、営業利益は△23.8%。海外売上高比率が高いため、売上高、営業利益ともに円高による大きな目減り影響を受けた。
○洋紙・加工材関連…売上高は前年同期比△2.2%、営業利益は+2.6%。洋紙事業は、主力のカラー封筒用紙で隠蔽性を付与した封筒用紙が増加したが、耐油紙 などが減少し、全体でも減少。加工材関連も減少した。
 通期予想は、5月公表の前回予想を売上高と利益の全段階で下方修正した。修正額(単位100万円)は売上高△10,000、営業益△3,000、経常益△4,000、当期益△3,000。アジア新興国での景気減速や円高の影響により2Qが低調に推移し、3Q以降も厳しい経営環境が続くとの見通しから、下方修正となった。
●中越パルプ工業
〔第2四半期〕
 売上高 45,919 (△4.7%)
 営業益 1,004 (+170.2%)
 経常益 822 (+161.7%)
 当期益 1,247 (+625.7%)
〔通期予想〕
 売上高 90,000 (△9.9%)
 営業益 1,700 (+20.3%)
 経常益 1,400 (+6.1%)
 当期益 1,500 (+823.4%)
○紙・パルプ製造…売上高は前年同期比△2.8%、営業損益は損失計上(△6,200万円)。新聞用紙は、撤退メーカーからの振替需要や熊本地震に伴う他メーカーからの一時的な代替需要により、販売量・金額とも前年同期を上回った。印刷用紙は、価格修正の反動により荷動きが低迷した前年同期と比べると販売量・金額ともに増加。包装用紙も輸出に注力し、販売量・金額ともにプラス。特殊紙・板紙・加工品等は加工業者の在庫調整の影響や、インバウンド需要に陰りが見えたことから販売量・金額ともに前年並み。パルプ販売は円高により数量・金額ともに大幅減。
○紙加工品製造事業…売上高は前年同期比△62.1%、営業利益は△70.8%。連結子会社だった中越パッケージが持分法適用会社となったことにより減収減益。
○発電事業…川内工場の木質バイオマス発電設備の営業運転開始により、売上高は前年同期比+312.1%、営業利益は+198.5%。
 通期予想は、5月公表の前回予想を修正した。修正額(単位100万円)は、営業益+100、経常益△150、当期益△250。円高による原燃料費の低減、コストダウン効果、木質バイオマス燃料発電設備の安定操業などにより、2Qで当初計画を上回る利益を確保したことから、営業利益を上方修正した。ただし、製袋事業会社の持分法投資損失が見込まれるため、経常利益・当期純利益金額は下方修正した。
●巴川製紙所
〔第2四半期〕
 売上高 15,188 (△10.5%)
 営業益 △65 〈241〉
 経常益 △144 〈133〉
 当期益 △371 〈△4〉
〔通期予想〕
 売上高 33,000 (△1.5%)
 営業益 300 (+3.3%)
 経常益 200 〈△18〉
 当期益 50 〈△929〉
 機能紙・電子材料の市場縮小に加え、海外販売比率が高いトナー関連事業が円高の影響を受けて売上減が続いている。一方、ディスプレイ関連では、大手ディスプレイメーカーから光拡散機能を持つ粘着シートが新規採用されるなど、拡販に成功しつつある。しかし前期4Qの出荷増の反動もあり減収となった。利益面は、2Q累計では損失計上となったものの、売上の回復に加えて生産性向上、エネルギー・調達コストの削減など、年度後半に見込んでいた改善の前倒し効果があった。また7月以降、特に対米㌦での為替相場が安定する中、債権回収に努め外貨建債権債務のアンバランスを解消した結果、7~9月は黒字を確保し、2Q累計の赤字幅は1Qに比べて縮小している。セグメント別の業績(前年同期比)は、プラスチック材料加工が売上高△13.4%、営業利益△94.0%、製紙・塗工紙関連は売上高が△5.5%で、営業損失は前年同期より1,800万円改善して1億800万円となった。
 
 
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/28号」より
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