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紙の業界ニュース

2017/03/01

決 算

=紙パの第3四半期②=
 前号に続き、紙パ関連企業の第3四半期(2016年4~12月)決算を紹介する。以下、数値は連結ベース、単位100万円、( )内は対前年同期増減率、〈 〉内は前年同期の実績値。
●王子ホールディングス
〔第3四半期〕
 売上高 1,050,856 (△1.9%)
 営業益 53,759 (+8.3%)
 経常益 36,575 (△24.9%)
 当期益 24,299 (△17.6%)
〔通期予想〕
 売上高 1,410,000 (△1.6%)
 営業益 72,000 (△2.3%)
 経常益 50,000 (△19.8%)
 当期益 33,000 (+116.3%)
 為替差損約155億円を営業外費用に計上したため、経常益と当期益が大きく減益となっている。
○生活産業資材…売上高は前年同期比+1.6%。段ボール原紙の販売量は前年より増加、段ボールは前年並み。家庭紙関連はティシュ、トイレットペーパーの販売量が増加、紙おむつはベビー用テープ型の販売量が減少したが、ベビー用パンツ型と大人用は増加。海外事業も堅調だった。
○機能材…売上高は前年同期比△0.6%。特殊紙の販売量は増加し、感熱紙も堅調。海外事業は、感熱紙販売量が北米で減少し南米・アジアでは増加した。
○資源環境ビジネス…売上高は前年同期比△4.7%。国内は、溶解パルプが輸出向けを中心に好調で、売電も増収。海外事業は、木材事業は増収だったが、パルプ事業は市況軟化と円高により減収。
○印刷情報メディア…売上高は前年同期比△5.1%。新聞用紙は減収、印刷・情報用紙も需要減と市況軟化の影響により減収。海外事業は、江蘇王子製紙有限公司が順調で、印刷用紙の販売量が増加。
●日本製紙
〔第3四半期〕
 売上高 726,735 (△4.0%)
 営業益 16,642 (+6.4%)
 経常益 21,551 (△2.3%)
 当期益 △6,287 〈14,211〉
〔通期予想〕
 売上高 990,000 (△1.7%)
 営業益 28,000 (+23.8%)
 経常益 28,000 (+63.5%)
 当期益 1,000 (△58.8%)
○紙・パルプ…売上高は前年同期比△3.0%、営業利益は同△21.7%。洋紙は総じて低調で販売量は前年割れ。板紙は、特種東海製紙と段ボール原紙の販売機能を統合した日本東海インダストリアルペーパーサプライの営業開始などにより、販売量は前年同期を上回った。家庭紙の販売量も増加。
○紙関連…売上高は前年同期比△0.3%、営業利益は同+87.4%。液体用紙容器は、清涼飲料向けを中心に販売量が前年同期を上回った。溶解パルプ、化成品は概ね堅調だったが、液晶用途向け機能材料の販売量は前年同期を下回った。
○木材・建材・土木建設関連…売上高は前年同期比△5.3%、営業利益は同+34.4%。
 なお日本製紙は、「事業構造の転換」の取組みとして、北米での印刷・出版用紙事業からの撤退など諸施策を進めており、それに伴い2Qで固定資産の減損損失など77億円を計上したが、事業撤退の進捗状況などを鑑み、3Qで72億円を特別損失として追加計上した。
●レンゴー
〔第3四半期〕
 売上高 410,749 (+1.3%)
 営業益 21,548 (+76.7%)
 経常益 22,659 (+71.2%)
 当期益 14,723 (+113.7%)
〔通期予想〕
 売上高 558,000 (+4.8%)
 営業益 24,000 (+52.6%)
 経常益 24,000 (+44.3%)
 当期益 14,500 (+47.7%)
 主力の段ボール製品・板紙製品の販売量が前年同期を上回ったことに加え、連結子会社の増加や軟包装事業の好調により増収。利益面は、販売量の増加やエネルギー価格の低下などにより増益。
○板紙・紙加工関連…売上高は前年同期比+3.7%、営業利益は同+96.3%。販売量の増加やエネルギー価格の低下により増収増益。
○軟包装関連…売上高は前年同期比+3.5%、営業利益は同+23.0%。コンビニ向けの需要増やコスト改善により増収増益。
○重包装関連…売上高は前年同期比△4.2%、営業利益は同+71.7%。除染用コンテナバッグの需要が減少し減収となったものの、原料価格の低下やコスト改善効果により増益。
○海外関連…売上高は前年同期比△12.9%、営業利益は同+300.0%。円高の影響などで減収となったが、軟包装事業の堅調により増益となった。
●大王製紙
〔第3四半期〕
 売上高 351,680 (△0.7%)
 営業益 17,012 (+0.9%)
 経常益 13,893 (△0.8%)
 当期益 7,019 (+17.1%)
〔通期予想〕
 売上高 480,000 (+1.2%)
 営業益 25,000 (+2.8%)
 経常益 22,000 (+3.5%)
 当期益 13,000 (△10.9%)
○紙・板紙…売上高は前年同期比△2.4%、セグメント利益は同+13.4%。新聞用紙は販売量・金額ともに前年並み。印刷・情報用紙、包装用紙は、品種構成の改善により販売量はプラスながら金額は減少。板紙・段ボールは、販売量は前年並みを維持したが金額は前年割れ。セグメント全体の利益は、設備改造によるクラフトパルプの増産効果やコスト低減により増益。
○ホーム&パーソナルケア…売上高は前年同期比+2.3%、セグメント利益は同△14.7%。家庭紙は、付加価値製品の拡販により販売量・金額ともに前年を上回った。大人用紙おむつも、新製品の拡販により販売量・金額ともにプラス。ベビー用紙おむつは、インバウンド需要が減少し販売量・金額ともにマイナス。海外事業は、販売量は伸びたが、現地通貨安の影響で円貨換算の販売金額は微増にとどまった。セグメント全体の利益は、ベビー用紙おむつの国内での競争激化、PT.エリエールインターナショナルマニュファクチャリングインドネシアの初期費用発生などにより前年割れ。
●三菱製紙
〔第3四半期〕
 売上高 150,822 (△6.7%)
 営業益 3,200 (+65.4%)
 経常益 2,250 (+110.0%)
 当期益 988 (+1.1%)
〔通期予想〕
 売上高 207,000 (△4.3%)
 営業益 4,500 (+16.2%)
 経常益 2,500 (+12.8%)
 当期益 1,000 (△54.9%)
 既存製品の需要減や円高が影響して減収となったが、原燃料価格の下落や欧州子会社の損益改善などにより利益は増益。2Qで営業外費用に計上した為替差損9億7,900万円は、その後の為替変動により、3Qでは5,300万円に減少した。
○紙・パルプ…売上高は前年同期比△8.4%、営業利益は前年の赤字から黒字に転換。情報用紙は堅調だったが印刷用紙が苦戦し、販売量は減少。輸出は、印刷用紙が数量を伸ばし、産業用IJ用紙の拡販にも取り組んだ結果、販売量は増加したが、金額は国内市況の弱含みなどにより減少。欧州子会社は販売量・金額ともに減少、市販パルプも販売量・金額ともに減少。
○イメージング事業…売上高は前年同期比△7.4%、営業利益は同△65.3%。国内の販売金額は前年並み。海外は既存品の需要減に加えて円高の影響もあり、販売金額は減少。
○機能材…売上高は前年同期比+1.8%、営業利益は+19.3%。
●中越パルプ工業
〔第3四半期〕
 売上高 69,077 (△6.5%)
 営業益 725 (+28.8%)
 経常益 603 (+17.2%)
 当期益 1,003 〈△215〉
〔通期予想〕
 売上高 90,000 (△9.9%)
 営業益 1,700 (+20.3%)
 経常益 1,400 (+6.1%)
 当期益 1,500 (+823.4%)
○紙・パルプ製造…売上高は前年同期比△3.4%、営業損益は損失計上(△7億4,500万円)。新聞用紙は、撤退メーカーからの振替需要などがあったが、販売量・金額ともに前年割れ。印刷用紙は、価格修正の反動により荷動きが低迷した前年同期と比べると販売量・金額ともに増加。包装用紙は、輸出に傾注して販売量は伸ばしたが、金額は前年割れ。特殊紙・板紙・加工品等は、加工業者の在庫調整の影響やインバウンド需要の減少で販売量・金額ともに前年並み。パルプ販売は市況悪化や円高により数量・金額ともに大幅減。
○紙加工品製造事業…売上高は前年同期比△62.1%、営業利益は同△83.7%。連結子会社だった中越パッケージが持分法適用会社となったことにより減収減益。
○発電事業…川内工場の木質バイオマス発電設備の営業運転開始により、売上高は前年同期比+122.5%、営業利益は+56.0%。
●巴川製紙所
〔第3四半期〕
 売上高 23,557 (△5.9%)
 営業益 296 (+404.9%)
 経常益 91 〈△100〉
 当期益 △283 〈△342〉
〔通期予想〕
 売上高 33,000 (△1.5%)
 営業益 600 (+106.7%)
 経常益 300 〈△18〉
 当期益 50 〈△929〉
 10~12月の3ヵ月は、新製品の発表に加えてディスプレイ関連粘着製品などの拡販策も奏功し、3Q後半からの円安効果もあって想定以上の売上を確保したが、累計では2Qまでの売上低迷が響いて減収。利益面は、3Qの売上回復、生産性向上、2Qまでの円高に伴うエネルギー・調達コストの低減効果により、営業益の黒字が拡大した。経常益も、為替差損2億5,400万円の計上はあったものの、ディスプレイ関連での持分法投資損益の改善により、黒字転換となった。しかし当期損益は、ワールドワイドでのトナー生産体制の適正化を進める中で、米国子会社の生産縮小に伴う特別損失1億2,900万円が加わったことなどにより、損失計上となった。セグメント別の業績(前年同期比)は、プラスチック材料加工が売上高△7.6%、セグメント利益+36.5%、製紙・塗工紙関連は売上高が△4.2%で、セグメント損失は前年同期より1億2,800万円改善して1億700万円となった。
 通期予想は、8月公表の前回予想を営業益と経常益で上方修正した。修正額(単位100万円)は、営業益+300、経常益+100。コスト面で3Qまでに発現した効果が継続するとの見通しから、上方修正したもの。当期益は特別損失の計上があったため据置き。
 
 
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/27号」より
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