(株)第一印刷所(本社/新潟県新潟市中央区和合町2-4-18、堀一社長)が導入した富士フイルムのB2インクジェットデジタル印刷機「Jet Press 720S」が本稼働を開始した。同社グループでは、第7次中期経営計画の最終年度となる今年を「デジタル印刷元年」と位置付け、同機導入で商業印刷物をターゲットとした多品種小ロット化への対応を強化する。今年1月からの3ヵ月間、本稼働に近い状態で月平均20万枚のテスト運用を実施。その品質と安定性が実証できたことから、4月5日に始動式が執り行われた。「Jet Press」導入に際して同社では、「刷版1万2,000版削減」「従来印刷機の生産性20%向上」「超勤時間30%削減」という目標を掲げている。これに対してテスト運用3ヵ月間では、枚葉機加工高3%向上、超勤時間40%削減という数字を弾き出しているという。今後、既存ラインとのカラーマネージメントや薄紙印刷への対応といった技術的課題に挑戦し、さらなる品質の安定化を目指す方針
モニターから起動操作を行う堀社長
本稼働に入った「Jet Press 720S」
PJ web newsより