大王製紙はかねて公表していた通り、日清紡グループで紙製品事業を展開する日清紡ペーパープロダクツとその子会社、および同事業に関する資産などを、4月3日付で買収完了した(関連記事:本誌2月27日号)。これに伴い、日清紡ペーパープロダクツはダイオーペーパープロダクツ㈱に、日清紡ポスタルケミカルはダイオーポスタルケミカル㈱に、それぞれ社名変更した。ダイオーペーパープロダクツの概要は次の通り。
〔所在地〕東京都中央区日本橋人形町2-31-11
〔代表者〕吉野明宏社長
〔事業内容〕家庭紙、洋紙、紙加工製品などの製造・販売
〔資本金〕50億円
〔設立〕2009年4月1日
〔子会社と主要事業〕▽ダイオーポスタルケミカル:ラベル製品の製造・販売など▽大和紙工:紙器(ギフト函・化粧函など)、紙工品製造加工・販売など▽東海製紙工業:再生紙トイレットペーパーの製造・販売▽上海日豊工芸品有限公司:各種プラスチック製品および工芸品の生産、自社製品の販売
北紀との技術提携終了を決議
また、大王製紙はこのほど、北越紀州製紙との総合技術提携基本契約について、有効期間が満了する11月14日をもって終了させることを決議、同社にその旨、通知した。
両社は2012年11月14日に同契約を締結し、技術提携に取り組んできた。
三浦印刷へのTOBを終了
大王製紙は本誌3月20日号既報の通り、2月28日~4月11日を買付期間として三浦印刷への株式公開買付を実施、このほどその結果を公表した。
公開買付への応募数は、大王製紙が目標としていた100%には達しなかったものの、議決権ベースで96.4%を取得。この結果を受けて大王製紙は、特別支配株主(議決権の90%以上を有する株主)の権利を行使し、三浦印刷株式の所有者に対して4月20日付で全株式の売り渡しを請求、同社を完全子会社化する。
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/1号」より