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紙の業界ニュース

2017/08/01

=日本製紙= CNF強化樹脂実証生産設備富士工場で稼働

 日本製紙が富士工場に建設を進めていたセルロースナノファイバー(=CNF)強化樹脂の実証生産設備が、このほど完工し稼働を開始した。
 CNFは、ポリプロピレンやポリエチレン、ナイロンなどの樹脂への混練により、樹脂を高強度化する新素材として自動車、建材、家電などでの利用が期待されている。日本製紙は、京都大学を拠点とする新エネルギー・産業技術総合開発機構(=NEDO)のプロジェクトに参加してCNF強化樹脂の開発に取り組んできたが、同設備はそこで得られた知見をもとに年間10t以上のCNF強化樹脂を製造する。今後は、さらなる量産化を目指した製造技術を確立し、自動車産業のほか幅広い産業へのサンプル提供を進めて、用途開発を加速させる。
 なお、日本製紙は4月、TEMPO触媒酸化法により完全ナノ分散したCNFを生産する、世界最大級の量産設備(年間生産能力500t)を、石巻工場で稼働させた。TEMPO触媒酸化法は、東京大学大学院農学生命科学研究科の磯貝明教授らが開発したセルロースの化学変性方法で、パルプが解繊しやすく均一な幅のナノファイバーを得られるのが特長。同社はこれにより、機能性シートをはじめ、機能性添加剤やナノ複合材など、幅広い工業用途での利用を進めている。
 また、今回の富士工場に続き、9月には島根県の江津工場で、食品や化粧品など添加剤用途のCM化CNFの量産設備を稼働する予定。CM化CNFは、食品添加物としてすでに販売されているカルボキシメチルセルロース(=CMC)の製造技術を用いて化学変性した木材パルプから得られた、繊維幅が数nm~数十nmのミクロフィブリルセルロース。
 日本製紙は今後、用途に応じたCNFの製造技術と本格的な供給体制を早期に確立し、新素材・CNFの市場創出を加速していく考え。
 
    ニチバンの「巻心ECOプロジェクト」に協力
 また日本製紙は、ニチバンが推進する「ニチバン巻心ECOプロジェクト」の趣旨に賛同し、ケミカル事業の基幹工場である江津工場近郊の社有林の一部を、同プロジェクトの森林保全活動のフィールドとして提供する。「ニチバン巻心ECOプロジェクト」は、セロテープなどの粘着テープの紙製巻心を回収し、資源として再利用するエコ活動で、今年で8回目を迎える
 ニチバンの主力商品であるセロテープのセロハンは、木材を原料とする溶解パルプから作られ、江津工場はその溶解パルプを生産している。「ニチバン巻心ECOプロジェクト」の新展開では、江津工場の水源であり中国地方最大の河川でもある江の川流域にある社有林の一部に、「森のしずく」と名付けた植樹活動を行っていく。日本製紙はフィールドの提供とともに、植栽後の管理を支援する。
 
    「森と紙のなかよし学校」参加者募集中
 日本製紙グループでは、9月9~10日に開催予定の第22回丸沼高原「森と紙のなかよし学校」の参加者を募集している。
 「森と紙のなかよし学校」は、森を歩き、小枝から紙を作ることで、生活に身近な「紙」と「森」のつながりを楽しく学ぶ自然環境教室。同社グループの社員が知識と経験を生かし、手づくりで運営している。
 会場は、日光国立公園の豊かな自然を誇る群馬県の丸沼高原(日本製紙菅沼社有林)。シラネアオイなど貴重な高山植物の宝庫で、野生のシカなども棲息。澄んだ空気の中、親子で楽しく過ごせるプログラムとなっている。
 プログラムの詳細と参加申込みは、日本フィランソロピー協会webサイトを参照。
http://www.philanthropy.or.jp/morikami/
【問合せ】日本フィランソロピー協会内「森と紙のなかよし学校」事務局 電03-5205-7580  F03-5205-7585
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/7号」より
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