UKPの製造販売とバイオマス発電事業を行う兵庫パルプ工業ではこのほど、本社工場敷地内にドライパルプ保管・出荷用の鹿ノ草製品倉庫が完成、8月1日より運用を開始した。
兵庫パルプでは2015年4月のドライパルプマシン完成以降、国内・海外からUKPの引き合いが強くなったため、洗浄、スクリーン、苛性化装置増強などを逐次行い、現在の生産量は月産2万t近くまで増えている。一方、この増産に伴って約1万tのパルプが野積み在庫となっており、この解消がかねてから課題だった。
完成した鹿ノ草製品倉庫は、適正保管量がドライパルプ1万t。入出荷4ヵ所、コンテナー出荷2ヵ所を持つ機動性の高い設計となっている。
新製品倉庫の運用開始により、ドライパルプ在庫の野積み状態は解消され、従来からある製品倉庫の適正保管量5,000tと合わせ、合計1万5,000tのパルプが製品倉庫から国内・海外のユーザーへ出荷できる体制となった。なお、ドライパルプの屋内最大保管量は2万t。
<鹿ノ草製品倉庫の概要>
■敷地面積:9,900・ ■床面積:5,889・ ■長さ:約92m ■幅:約64m ■高さ:10m(有効高さ7m) ■建屋仕様:鉄骨平屋、コンクリート土間、入出荷6ヵ所 ■施工者:三共エンジニアリング、栗田建設 ほか ■投資金額:3億8,000万円
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/14号」より