国際紙パルプ商事は9月1日から、webストア「PaperMall（ペーパーモール）」（https://www.kpps.jp/papermall/）でセルロースナノファイバーの販売を開始した。

　取り扱う商品は、スギノマシン（富山県魚津市）が製造・販売する『BiNFi-s（ビンフィス）』のトライアルセット。国内の企業・団体や個人向けに制約なしで提供する。

　『BiNFi-s』（スギノマシンの登録商標）は、再生可能な天然資源と言われている「セルロース・キチン・キトサン・CMC（カルボキシメチルセルロース）」をスギノマシン独自のウォータージェット技術で加工した直径約20nm、長さ数μmの超・極細繊維。

　一般的にナノセルロースの種類には、機械的解繊で製造されたセルロースナノファイバー（＝CNF）と酸加水分解により製造されたセルロースナノクリスタル（＝CNC）の2種類があり、『BiNFi-s』はCNFに分類される。今回販売を開始したトライアルセットは、『BiNFi-s』シリーズの中から代表的なタイプのCNFを複数セットして提供する。

■BiNFi-sトライアルセットの特徴

○水と原料のみで製造したクリーンな天然由来ナノファイバー

○高粘性でありながら、水に溶解していないためベタつきが少なく、サッパリとした触感が得られる

○分散・乳化安定性、保水性、増粘性、透明性、補強性などの基本特性や品種固有の特性がある

○繊維長の違いで特性が異なる複数種のCNFをセット。工業用グレードは8種、食品添加物由来グレードは5種セット

　価格は、工業用グレード（8種各1kg）が8万9,000円（税抜）、食添由来グレード（5種各1kg）が5万6,000円。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future９/２５号」より