日本製紙連合会が集計した8月の紙・板紙国内出荷は前年同月比△0.6％の198.7万t、4ヵ月ぶりの減少となった。うち、紙は△2.9％の107.9万tで3ヵ月連続の減少。他方、板紙は10ヵ月連続増で＋2.2％の90.8万t。主要品種は、衛生用紙、段ボール原紙、白板紙を除き減少となった。

　紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比＋13.3％の13.6万tで、20ヵ月連続の増加。うち、紙は＋8.1％の8.9万tで、東アジア、南アジア向けの増加により4ヵ月ぶりの増加。板紙は東南アジア向けを中心に23ヵ月連続増となり＋24.6％の4.7万t。

　紙・板紙の在庫は前月比＋3.8万tの212.2万tで3ヵ月ぶりの増加。うち、紙は新聞用紙、印刷・情報用紙

の増加により3ヵ月ぶりの増加となり、＋6.0万tの143.3万t。板紙は△2.2万tの68.8万tで、段ボール原紙の減少により3ヵ月連続の減少。

〔主要品種の動向〕

＊新聞用紙…国内出荷は12ヵ月連続減で△9.0％の22.6万t。

＊印刷・情報用紙…国内出荷は△2.6％の58.7万tで3ヵ月連続の減少。輸出は＋4.5％の6.1万tで6ヵ月ぶりの増加。

＊包装用紙…国内出荷は△2.1％の5.6万tで2ヵ月連続の減少。輸出は＋12.7％の1.7万tで前月の減少から増加に転じた。

＊衛生用紙…国内出荷は＋1.6％の15.0万tで3ヵ月ぶりの増加。

＊段ボール原紙…国内出荷は＋2.2％の73.3万tで10ヵ月連続増。

＊白板紙…国内出荷は＋2.5％の11.3万tで前月の減少から増加に転じた。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future１０/９号」より