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紙の業界ニュース

2017/12/25

=日本製紙=CNF添加で高光沢・高強度の漆塗料を開発

 日本製紙はかねて、明治大学の宮腰哲雄名誉教授および漆芸家の石井昭氏と共同で、日本古来の天然塗料である「漆(うるし)」への、セルロースナノファイバー(=CNF、日本製紙製品名『セレンピア』)の添加について研究を進めてきたが、このほど、『セレンピア』を添加した漆塗料は通常の漆塗料よりも高光沢、高強度であることを確認した。
 漆の木から採取した樹液は、精製することにより主に塗料として使われてきた。木や紙などを原料とする器物に漆を塗る漆器は、漆の効果で強度が増して長持ちし、また、塗り上がりの美しさから、伝統的な美術工芸品として愛されてきた。
 長い歴史を持つ漆だが、近年は需要増を背景に、漆の塗面の長寿命化など性能の向上が求められている。そこで日本製紙、宮腰教授、石井氏の3者は、CNFが木質バイオマスであることに着目し、昨年1月より日本製紙の『セレンピア』を漆塗料に添加する共同研究を開始。共同研究では、漆塗料へのCNF添加の手法確立とともに効果の確認を進め、その結果、『セレンピア』を添加すると、添加しない場合に比べて塗面の光沢が増すこと、また曲げ強度は応力として数十%以上アップすることが確認できた。
 さらに、『セレンピア』の添加により、高光沢・高強度に加えて肉持ち感がよく、経時劣化を遅らせる効果も期待できることから、今後は伝統と最先端の技術を融合させた新しい漆塗料として、商品開発を進めていく考え。
 なお日本製紙は、12月7~9日に東京ビッグサイトで開催された「エコプロ2017」に出展し、『セレンピア』を添加した漆塗料を使用している漆器を紹介。 また、漆の研究家である宮腰哲雄・明治大学名誉教授による、漆と『セレンピア』のコラボレーションについての講演も行われた
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/25号」より
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