世界包装機構が主催する「ワールドスターコンテスト2018」で、日本からはレンゴーや王子グループなどの26作品がワールドスター賞を受賞した。以下に、レンゴー、王子コンテナー、王子産業資材マネジメントの受賞作品を紹介する。
■レンゴー
◎ホワイトベルグ コロコロストッカー…サッポロビールの『ホワイトベルグ』8缶入りの段ボール箱が、そのまま冷蔵庫でストッカーとなる、ユニークなケース。上段に補充口、下段に取出し口があり、缶を取り出すと次の缶が転がり出る。開封時はジッパーを破るだけのワンアクション(サッポロビールとの共同開発)。
◎エコキュート(貯湯タンク)の包装…段ボール外装包装。 段ボール使用量を減らすため必要最低限部分のみを覆う形にしたほか、前面と背面の段ボールの罫線に特殊な切込み加工を施して折曲げ時の反発を抑え、梱包作業性を改善した(ダイキン工業との共同開発)。
■王子コンテナー
◎エンジン集合包装仕様改善…自動車のエンジンは専用リターナブルラックが不足した際、1WAYスチールケースで代用していたが、価格が割高などのデメリットがあったため、スズキ㈱と共同で汎用リターナブルラックと段ボール包装を共同開発し、コストダウンとリードタイム短縮を実現した。
■王子産業資材マネジメント
◎IDPサンドイッチ袋…従来はラベルを添付していたサンドイッチ袋のラベルレス(印刷部の感熱フィルム化)を実現。フィルムと紙ラベルの複数素材だった袋がフィルムのみとなったことで、スムーズに開封できるようになるなどのメリットが生まれた。同技術は、段ボールや紙器箱、金属缶などにも応用可能。袋素材は王子エフテックスのOPPフィルム『アルファン』。
株式会社 紙業タイムス社 「Future1/29号」より