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紙の業界ニュース

2018/04/24

=紙の博物館=「木版画の美」第2弾6/3まで開催中

 東京・王子の紙の博物館は6月3日(日)まで、企画展「木版画の美 その2~独特の美しさと技法~」を開催している。2016年に開催した「木版画の美~今に生きる職人の技」の第2弾。江戸木版画の伝統工芸士であり、吉田スタジオ専属摺師の沼辺伸吉氏の協力を得て、近現代の木版画を中心に展示する。
 日本では、木版画は江戸時代に「錦絵」と呼ばれる多色摺りの浮世絵版画として発達し、広く普及する大衆メディアとなった。江戸の人々にとっては雑誌やカタログのような日用品だったが、幕末以降、世界的にその美術的価値が高く評価され、明治以降は新しい印刷技術の実用化に伴いメディアとしての役割は終えたものの、芸術表現の一つとして木版画が制作されるようになった。明治末期には、浮世絵版画の職人による分業制を否定し、作家自らが絵を描き、版を彫り、摺りを行う「自画・自刻・自摺」によって真の版画を作ろうという創作版画運動が起こった。その一方で、大正期には、世界に誇る日本の木版技術は彫師・摺師の分業制を基礎としており、その高度な技術を活かしながら、画家の個性や思想を尊重して芸術性を追求した新作版画(新版画)を作る、大正新版画運動が起こった。現在は、独自の技法を確立して創作版画に打ち込む版画家もいれば、熟練した技術を持つ職人と協力して作品を作る版画家もおり、多くの木版画作品が生み出されている。
 同展では、浮世絵版画以来の伝統の技・表現に加え、新たな技法や表現を追求した近現代の作品を中心に、次のような4部構成で紹介している。
①木版画の基礎知識…「富嶽三十六景 凱風快晴」(葛飾北斎)などの伝統的な浮世絵版画を例に、木版画の制作工程と摺りの技法を紹介。
②摺りの比較…木版画用紙にも触れながら同一作品による摺りの違いを見比べるポイントを紹介。
③作品の制作過程を探る…制作の過程や作者の意図などが垣間見られる参考資料とともに作品を楽しむ。
④独特の美しさを楽しむ…近現代の作品を中心に木版画ならではの表現や美しさを鑑賞。
 なお会期中には、「浮世絵手摺り実演会」(4月30日)や摺り体験ができる「体験・写楽を摺る!」(4月15日、5月20日)などのイベントも開催する。詳しくは紙の博物館webサイト(http://www.papermuseum.jp/)を参照。
【紙の博物館】▽東京都北区王子1-1-3(飛鳥山公園内)▽10:00~17:00(入館は16:30まで)▽休館:月曜(4/30開館)、5/1、5/2▽入館料:大人300円、小中高生100円(団体割引あり)
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/23号」より
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