印刷博物館P&Pギャラリーでは6月10日まで、「進化するデジタル印刷オンデマンド出版からバリアブル印刷まで」を開催している。入場無料。

　デジタル印刷とは、従来の印刷とは異なり、「版」を使用しない無版の印刷。コンピュータでつくったデータを、デジタル印刷機を使って直接、用紙などに出力するもので、最近では出版印刷、商業印刷、パッケージ印刷などの分野で、幅広く活用されるようになってきた。デジタル印刷が進化することで、印刷物はどのように広がり、人々の暮らしはどう変化していくのか同展では、デジタル印刷によって製作された多くの事例を紹介している。

【展示内容】

■デジタル印刷とは…デジタル印刷の歴史を振り返りながら、基礎用語や仕組みを紹介。

■デジタル印刷の事例…少部数・短納期に対応可能なオンデマンド印刷に代表される、出版印刷での事例と、何種類も違ったデザインを印刷できるバリアブル印刷に代表される商業印刷やパッケージ印刷の事例を紹介。

■デジタル印刷実演…キヤノンのオンデマンドプリンター（imagePRESS C750）を使い、印刷博物館所蔵の『北斎漫画』のデジタル印刷を実演。開催日時は5月12日（土）13:00～13：30、16:00～16:30と6月9日（土）13:00～13:30、16:00～16:30。

　また同展では、次記の講演会も開催する。いずれも無料、定員80名。参加申込は印刷博物館ホームページ（http://www.printing-museum.org/exhibition/lecture/index.html）から。

◎「デジタル印刷出版の海外事例オンデマンド・ショートランを活用した事例を中心として」▽講師：辻本英二（デジタルタグボート代取社長）▽日時：5月12日（土）14:00～15:30　

◎「デジタル印刷情熱大陸！ 実践者語る」▽ファシリテーター：杉田晴紀（富士ゼロックスGCS事業本部GCフロンティア部部長）▽講師：鍛治川和広（共進ペイパー＆パッケージ常務）、木全哲也（三恵社代表取締役）、富沢充芳（朝日印刷工業経営企画部部長）、吉江則子（富士ゼロックスCSR部部長）▽日時：5月19日（土）14:00～15:30

◎「出版におけるデジタル印刷活用－講談社ふじみ野工場5年の取り組みから－」▽講師：土井秀倫（講談社業務企画部副部長）▽日時：6月9日（土）14:00～15:00

【印刷博物館 P&Pギャラリー】

▽休館日：毎月曜（4月30日は開館）、5月1日（火）▽開館時間：10:00～18:00▽入場無料（印刷博物館本展示場は有料）

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future５/１４号」より