日本製紙連合会が集計した3月の紙・板紙国内出荷は前年同月比△1.2％の223.3万t、8ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△4.6％の121.0万tで10ヵ月連続の減少。他方、板紙は17ヵ月連続増で＋3.2％の102.3万t。主要品種は、包装用紙、段ボール原紙、白板紙を除き減少した。

　紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比＋24.7％の17.5万tで、27ヵ月連続の増加。うち、紙は＋34.7％の12.2万tでアジア向けを中心に8ヵ月連続増。板紙は＋6.7％の5.4万t、東南アジア向けの増加により3ヵ月ぶりの増加となった。

　紙・板紙の在庫は前月比△3.6万tの205.3万tで2ヵ月連続の減少。うち、紙は△3.4万tの136.2万t、新聞用紙、印刷・情報用紙の減産により2ヵ月連続の減少。板紙は段ボール原紙の減少により△0.2万tの69.0万tと、3ヵ月ぶりの減少。

〔主要品種の動向〕

＊新聞用紙…国内出荷は前年同月比△6.4％の24.8万t、5ヵ月連続の減少。

＊印刷・情報用紙…国内出荷は△5.2％の67.3万tで10ヵ月連続の減少。輸出は＋39.5％の9.2万tで5ヵ月連続の増加。

＊包装用紙…国内出荷は＋0.8％の6.5万tで前月の減少から増加に転じた。輸出は＋21.6％の1.7万tで4ヵ月連続増。

＊衛生用紙…国内出荷は△0.6％の16.2万tで2ヵ月連続の減少。

＊段ボール原紙…国内出荷は＋3.4％の82.4万tで17ヵ月連続増。輸出は＋7.0％の5.1万tで3ヵ月ぶりの増加。

＊白板紙…国内出荷は＋2.3％の12.9万tで8ヵ月連続の増加。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future５/２１号」より