1枚から紙を買えるネット通販 紙販売のPapermall(ペーパーモール)

  • 新規会員登録
  • ログイン
  • マイページ
  • カートを見る
商品検索

紙の業界ニュース

2018/06/20

決 算

=紙パの2018年3月期業績④=
 前号に続き、紙パ関連各社の2018年3月期(2017年4月~18年3月)決算を紹介する。以下、連結ベース、単位100万円、( )内は対前期増減率、〈 〉内は前期の実績値。
【紙流通】
●日本紙パルプ商事
〔2018年3月期〕
 売上高 521,526 (+6.3%)
 営業益 10,125 (+22.3%)
 経常益   9,998 (+22.1%)
 当期益   6,204 (+15.8%)
〔2019年3月期予想〕
 売上高 560,000 (+7.4%)
 営業益 12,000 (+18.5%)
 経常益 11,500 (+15.0%)
 当期益   5,700 (△8.1%)
○国内卸売…紙・板紙の販売量は微減ながら、売上高は価格修正もあり前期比+0.6%。経常利益は紙・板紙の価格修正が一部寄与したほか、機能材の好調もあり同+4.4%。
○海外卸売…売上高は、2Qに連結化したBall & Doggett Group Pty Ltdの業績が反映されたことなどにより前期比+10.7%。経常利益は、米国子会社の販売不振およびBall & Doggett Groupの株式取得関連費用計上などにより同△8.9%。
○製紙および加工…売上高は、再生家庭紙事業、海外段ボール加工事業の販売量増加により、前期比+4.8%。経常利益は原料古紙価格の上昇があったものの、段原紙の価格修正が浸透したことや、富士市の再生家庭紙新工場が軌道に乗ったことにより、同+37.7%。
○資源および環境…古紙事業、太陽光・バイオマス発電事業ともに堅調で、売上高は前期比+45.0%、経常利益は同+209.0%。
○不動産賃貸…売上高は前期比△1.0%、経常利益は+5.1%。
 
●国際紙パルプ商事
〔2018年3月期〕
 売上高 377,714 (+3.0%)
 営業益 2,362 (+129.2%)
 経常益 3,086 (+177.0%)
 当期益 2,433 (+9.9%)
○国内拠点紙パルプ等卸売事業…売上高は前期比△0.1%、営業利益は同+14.1%。紙分野は、出版印刷市場の縮小や広告の電子媒体への移行により、販売量・金額ともに前期割れ。板紙分野は、食料品用途の伸びや販路の拡大により販売金額が増加。製紙原料分野は、古紙は販売金額が増加、パルプも輸入品を中心に需要が伸びたことに加え、価格上昇も寄与して販売量・金額ともに前期比プラス。
○海外拠点紙パルプ等卸売事業…売上高は前期比+21.0%、営業損益は△9,100万円。米国では段原紙輸出は伸長したが、塗工紙・コピー用紙・ブラジル向け特殊紙などが振るわず、売上げは低調。東南アジアは成長鈍化に加えパルプの不振が影響し伸び悩んだ。東アジアは香港、中国ともに販売が拡大。豪州も売上げが伸びた。
○不動産賃貸事業…売上高は前期比△19.8%、営業利益は同△17.8%。
 
●新生紙パルプ商事
〔2018年3月期〕
 売上高 264,022 (△1.0%)
 営業益 4,421 (+5.8%)
 経常益   4,775 (+7.2%)
 当期益   2,580 (△24.0%)
〔2019年3月期予想〕
 売上高 266,000 (+0.7%)
 営業益 5,000 (+13.1%)
 経常益 5,400 (+13.1%)
 当期益   3,700 (+43.4%)
○紙・板紙・化成品等卸売関連事業…売上高は前期比△1.0%、セグメント利益は同+5.2%。紙は、商業印刷、出版印刷ともに減少。板紙は、販売量は横ばいながら販売価格の上昇により増加。化成品は販売量を伸ばし増加。
○紙加工等関連事業…売上高は前期比△0.5%、セグメント損益は△4,500万円。段ボール製造・販売は堅調だったが、原材料、燃料価格の上昇を販売価格へ転嫁できず、収益が大幅に悪化し赤字化した。
○不動産賃貸関連事業…売上高は前期比+5.3%、セグメント利益は同+13.5%。
 
●共同紙販ホールディングス
〔2018年3月期〕
 売上高 15,399 (△3.2%)
 営業益 84 (+10.3%)
 経常益 107 (+9.2%)
 当期益 120 (+39.8%)
〔2019年3月期予想〕
 売上高 16,000 (+3.9%)
 営業益 100 (+18.0%)
 経常益 120 (+11.2%)
 当期益 150 (+24.8%)
  売上高は、主力の洋紙卸で情報用紙の販売量が減少し、前年を下回った。利益面では、諸経費の削減効果や物流子会社の外部需要取り込みにより、営業益、経常益ともに改善。また、当期益は繰延税金資産の計上により大幅増益となった。
○洋紙卸売・・・売上高は前期比△3.2%、セグメント利益は同+3.6%。内訳は、印刷用紙が販売量(同+3.4%)、金額(同+1.2%)ともに増加したものの、情報用紙は販売量が同△10.6%、金額も同△10.5%。
○不動産賃貸・・・売上高は前期比△1.6%、セグメント利益は同△7.5%。
○物流事業・・・売上高は前期比+4.3%、セグメント利益は同△2.4%。物流子会社の関東物流単体では営業益、経常益がともに前期比でマイナスだったものの、売上高は同+4.3%、当期益は同+19.4%となった。
 
【紙加工】
●阿波製紙
〔2018年3月期〕
 売上高 16,083 (△1.3%)
 営業益 416 (△19.9%)
 経常益 331 (△16.5%)
 当期益 △1,219 〈483〉
〔2019年3月期予想〕
 売上高 17,000 (+5.7%)
 営業益 620 (+49.0%)
 経常益 660 (+98.8%)
 当期益 420 ( - )
 主にアジア地域を中心に海外への拡販を推進するとともに、新商品の市場展開に取り組んだが、産業用資材の販売が大きく減少したことに加え、原燃料高や人件費の増加により減益となった。また、徳島工場と小松島工場で、海外への生産移管や受注減により収益性が低下したほか、両工場が保有する土地・建物などについて、土地市場価格の下落に伴う減損損失として約17億円を計上したため、当期損益は赤字となった。
 品目別の売上高は、自動車関連資材が前期比+0.6%。水処理関連資材は同+5.4%。一般産業用資材は同△29.6%。
 
●古林紙工
〔2018年3月期〕
 売上高 16,839 (+3.3%)
 営業益 630 (+11.2%)
 経常益 639 (+17.7%)
 当期益 409 (+16.6%)
〔2019年3月期予想〕
 売上高 17,600 (+4.5%)
 営業益 700 (+11.0%)
 経常益 650 (+1.7%)
 当期益 420 (+2.7%)
 顧客の環境に則した事業活動を推進するとともに、「優秀な製品」「確実な納品」「適正な価格」の造り込みを進め、増収増益となった。
 
●野崎印刷紙業
〔2018年3月期〕
 売上高 15,285 (△5.2%)
 営業益 152 (△52.5%)
 経常益 159 (△49.7%)
 当期益 59 (△58.3%)
〔2019年3月期予想〕
 売上高 15,600 (+2.0%)
 営業益 260 (+70.9%)
 経常益 250 (+56.7%)
 当期益 130 (+118.6%)
 「包装資材及び紙器・紙工品事業」では、海外製品も含めた受注環境の激化があり、また「商業印刷事業」では、デジタル化の進歩による急激な市場縮小のため販売価格が低下して売上げが減少した。これらにより、売上利益、営業利益、経常利益のいずれも低調な結果となった。
 部門別の売上高は、美術印刷物の競争激化で受注が停滞したことや価格低下により商業印刷部門は前期比△13.8%。包装資材および紙器、紙工品部門は、物流向けの需要が増加したが、紙器が競争激化で受注が減少したため、同△6.8%。情報機器およびサプライ品部門は、タグ・ラベルが堅調で、情報機器類も省力化提案が奏功して増加したため同+1.9%。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/18号」より
おすすめ

「紙」をお探しの際には、ぜひPapermallをご活用ください。

法人の方へ 素材のご相談
紙や機能紙、その他素材でお悩みの方は是非一度ご相談ください!
インクジェットロール
ペーパーモールでは様々な素材のインクジェットロールをご用意しています。
PaperMallでは株式会社スギノマシン協力のもと「BiNFi-s(ビンフィス)」トライアルセットを販売しております。
PaperMallでは株式会社スギノマシン協力のもと「BiNFi-s(ビンフィス)」トライアルセットを販売しております。