大日本印刷（＝DNP）はこのほど、『DNP キャップ・中栓同時開栓注出口（液体紙容器用）』で、日本包装技術協会が主催する「第42回木下賞」（新規創出部門）を受賞した。

　『DNP キャップ・中栓同時開栓注出口』は、DNPが2017年1月に開発した、液体紙容器用のキャップ。開栓の際、キャップを回すと中栓も同時に開けられるのが特長で、業界初の設計。開栓するまでは完全密封されているため品質管理は万全で、中栓が開いた時に「カチッ」という音がして開栓を確認できる。また、中栓であるプルリングを別途開ける必要がないため、従来の「プルリングに指がかかりにくい」「開栓に力が必要」「開栓時に液がはねる」といった課題が解消された。さらに、開栓時に中栓がキャップと一体になるため、中栓だけのゴミが出ない。高齢者をはじめ、多くの人にとって使いやすいユニバーサルデザインとなっており、昨春焼酎メーカーに初採用されて以降、高い評価を得て酒類メーカー5社に採用されている。

　今回、この中栓の開けにくさや液ハネ、中栓ゴミなど、注出口に付きものだった課題を解決したことが評価され、木下賞を受賞した。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future７/２３号」より