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紙の業界ニュース

2018/09/04

決 算

=紙パの第1四半期②=
 前号に続き、紙パ関連各社の2019年3月期第1四半期(2018年4~6月)決算を紹介する。以下、連結ベース、単位100万円、( )内は対前年同期増減率、〈 〉内は前年同期の実績値。
【製紙会社】
●日本製紙
〔第1四半期〕
 売上高 260,864 (+2.0%)
 営業益   6,730 (+115.7%)
 経常益   8,485 (+58.5%)
 当期益 △6,510〈5,585〉
〔通期予想〕
 売上高 1,080,000(+3.2%)
 営業益 25,000 (+41.9%)
 経常益 25,000 (+34.1%)
 当期益 △18,000〈7,847〉
 当期純利益の赤字は、生産体制再編成費用を特別損失に計上したことによる。
○紙・板紙事業…売上高は前年同期比+0.4%、営業損益は前年同期(△2,895百万円)より改善したものの依然赤字の△493百万円。洋紙の国内販売量は、新聞の発行部数減や印刷用紙の広告需要低迷など、総じて低調で前年同期を下回った。板紙の国内販売量は飲料関係を中心に荷動きが堅調だったものの、前年同期を下回った。輸出は、洋紙、板紙ともアジア向けを中心に好調で販売量が増加。
○生活関連事業…売上高は前年同期比+0.9%、営業利益は同△16.5%。家庭紙は、ヘルスケア製品やホテル向け業務用製品などが堅調で、販売量は前年同期を上回った。液体用紙容器も、口栓付紙容器の拡販により販売量が増加。化成品は、自動車用途向け機能性コーティング樹脂やリチウムイオン電池用途向け機能性セルロース(CMC)の販売量が増加したが、機能性フィルムの国内販売量は減少。
○エネルギー事業…売上高は前年同期比+137.0%、営業利益は同+240.6%。日本製紙石巻エネルギーセンター・バイオマス混焼発電設備の営業運転開始が収益に寄与。
○木材・建材・土木建設関連事業…売上高は前年同期比△7.2%、営業利益は同+12.9%。
●大王製紙
〔第1四半期〕
 売上高 128,889 (+3.2%)
 営業益 4,383 (+483.5%)
 経常益 3,757 (約16.5倍)
 当期益   1,751 (+119.7%)
〔通期予想〕
 売上高 550,000 (+3.5%)
 営業益 18,000 (+62.7%)
 経常益 15,000 (+17.4%)
 当期益 10,000 (+151.9%)
○紙・板紙…売上高は前年同期比+1.8%、セグメント利益は黒字転換した(△469百万円→2,411百万円)。新聞用紙と印刷用紙は販売量・金額ともに前年同期割れ。販売品種構成の構造転換を進めてきた情報用紙、包装用紙・機能材は販売量・金額ともに増加。板紙・段ボールは、需要増加に加えて段原紙、段ボールの価格修正もあり、販売量・金額ともに増加。セグメント利益は、価格修正および工場でのコストダウンにより黒字転換。
○ホーム&パーソナルケア…売上高は前年同期比+5.9%、セグメント利益は同+110.2%。衛生用紙は、販売量は減少したが、高付加価値品の好調により販売金額は増加。大人用紙おむつは、新製品による新規ユーザー獲得に加え、業務ルートの新規獲得が堅調で販売量・金額ともに増加。ベビー用紙おむつは販売量・金額ともに減少。フェミニンケア用品、ウエットワイプは販売量・金額ともに増加。海外事業は、ベビー用紙おむつが中国やタイおよびタイ周辺国で販売量が増加したことに加え、複合事業化の増販効果もあり、販売量・金額ともに大幅に増加。セグメント利益は、海外事業の増販効果に加え、工場でのコストダウンや販売費の圧縮などにより大幅増益。
○その他…売上高は前年同期比+0.5%、セグメント利益は同△44.5%。
●北越コーポレーション
〔第1四半期〕
 売上高 68,367 (+1.7%)
 営業益 2,773 (△26.8%)
 経常益 5,370 (13.5%)
 当期益 3,727 (△2.6%)
〔通期予想〕
 売上高 275,000 (+2.2%)
 営業益 10,000 (△12.4%)
 経常益 13,000 (△6.5%)
 当期益 8,500 (△17.7%)
 海外子会社の販売好調により増収となったものの、原燃料価格の高騰などで営業利益は減益。経常利益は為替差益の発生などにより増益となった。
●特種東海製紙
〔第1四半期〕
 売上高 19,551 (△0.9%)
 営業益   1,026 (+5.0%)
 経常益   1,598 (+709.7%)
 当期益 1,099 〈△77〉
〔通期予想〕
 売上高 80,000 (+1.2%)
 営業益 3,100 (△21.2%)
 経常益 3,900 (+21.8%)
 当期益 2,700 (+23.1%)
○産業素材事業…売上高は前年同期比△5.6%、営業利益は同+65.9%。主力の段ボール原紙およびクラフト紙は、日本東海インダストリアルペーパーサプライ向けの生産が順調に推移した。
○特殊素材事業…売上高は前年同期比+7.7%、営業利益は同△13.3%。特殊印刷用紙は、厳しい市況に晒され販売量・金額ともに前年同期を下回った。特殊機能紙は、一部製品で前倒し需要が発生したことにより販売量・金額ともに前年同期を上回った。
○生活商品事業…売上高は前年同期比+0.2%、営業利益は同△78.0%。ペーパータオルは、顧客ニーズに沿った製品の提供により、販売量は前年同期並を確保したが、価格競争の激化などから平均売価は低下。トイレットペーパーは販売量・価格ともに安定的に推移。
●巴川製紙所
〔第1四半期〕
 売上高 8,246 (△10.1%)
 営業益 260 (△19.9%)
 経常益 285 (△17.8%)
 当期益 99 (△47.5%)
〔通期予想〕
 売上高 35,000 (+1.0%)
 営業益   1,000 (△14.3%)
 経常益   950 (△13.7%)
 当期益   300 (△27.4%)
 半導体市場向け電子部品関連製品およびディスプレイ関連製品は、需給調整下で拡販活動を継続し、ディスプレイ用フィルムの新製品が貢献したこともあり、前年同期と同レベルの売上げを確保した。市場が縮小する既存製品を抱える機能紙事業は、新製品の貢献もあり増収。トナー事業は、新製品の販売が増加したものの、前年同期には中国事業の決算期統一による売上増816百万円があったことなどから、大幅な減収となった。これらの結果、売上高全体も減収となったが、前年同期の中国事業決算期統一影響を考慮した増減では、前年同期比△1.3%に止まっている。利益面は、原材料費高騰や円高により減益。主なセグメントの業績(前年同期比)は、プラスチック材料加工事業が売上高△17.6%、セグメント利益+22.3%、製紙・塗工紙関連事業は売上高+6.2%、セグメント損益は原材料費の高騰などにより△105百万円(前年同期△20百万円)。
【紙加工】
●リンテック
〔第1四半期〕
 売上高 61,917 (+2.0%)
 営業益 5,094 (+2.7%)
 経常益 5,269 (+9.8%)
 当期益 3,881 (+42.9%)
〔通期予想〕
 売上高 257,000 (+3.2%)
 営業益 23,000 (+14.5%)
 経常益 22,000 (+19.6%)
 当期益 16,000 (+42.1%)
 原燃料価格の上昇や固定費増加などの減益要因があったものの、米国子会社の収益改善もあり、増益となった。また当期純利益は、前年同期には米国子会社で事業構造改善引当金繰入額として約9億円を計上したことなどから大幅増。
○印刷材・産業工材関連…売上高は前年同期比△1.8%、営業利益は米国子会社の収益改善などにより同+72.7%。部門別の売上高は、印刷・情報材事業部門が同△3.4%。産業工材事業部門は同+2.5%。
○電子・光学関連…売上高は前年同期比+7.3%、営業利益は同+6.5%。部門別の売上高は、アドバンストマテリアルズ事業部門が同+11.4%、オプティカル材事業部門は同+2.1%。
○洋紙・加工材関連…売上高は前年同期比+2.5%、営業利益は原燃料価格上昇により同△41.2%。洋紙事業部門は工業用特殊紙や耐油耐水紙が堅調で売上高は前年同期比+0.3%。加工材事業部門は光学関連製品用剥離フィルムや炭素繊維複合材料用工程紙が順調で、売上高は同+4.1%。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/3号」より
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