機能紙研究会は11月15～16日、大阪市の大阪商工会議所で、「第57回機能紙研究発表･講演会」および交流会、見学会を開催する。

　今年度のメインテーマは「機能紙5年・10年後を見据えて」。特別公演は、多様なエネルギー利用を実現するためのネットワークシステムを意識したエネルギー・環境材料の開発を行っている、物質・材料研究機構エネルギー・環境材料研究拠点長の高田和典氏と、有機材料の優れた電気的・機械的特性、自己組織化現象、低エネルギー加工性を応用したフレキシブルエレクトロニクスの基礎材料・物性研究・エレクトロニクス応用で世界をリードする、大阪大学栄誉教授の関谷毅氏による2講演を予定。そのほかにも新素材や新製品の開発状況など、全9講演を実施する。また、併せて開催する新製品展示会では、ポスターによる研究発表を行い、講演会の席で出展者からの概要PRとともに名刺交換の時間を設ける。また見学会は、ダイキン工業研究所テクノロジー・イノベーションセンターと大阪産業技術研究所和泉センターを見学する。

【スケジュール】

◎研究発表・講演会…11月15日（木）9：20～17：40

◎通常総会…11月15日（木）13：05～13：20

◎ポスター研究発表および新製品展示会…11月15日（木）9：30～17：30

◎交流会…11月15日（木）18：00～20：00

◎見学会…11月16日（金）9：00～17：00

【講演内容】

①環境適合型フッ素系耐油剤の開発（ダイキン工業化学事業部商品開発部・山本祐輝ほか）　②TT-除染シートの開発と利用の検討（特種東海製紙経営企画本部企画部・須藤睦己ほか）　③《特別講演》全固体電池の開発動向と今後の課題（物質･材料研究機構エネルギー・環境材料研究拠点拠点長・高田和典）　④《特別講演》感性を可視化する技術開発と社会実装（大阪大学栄誉教授・関谷毅）　⑤CNT関連の製品開発（KJ特殊紙研究開発本部研究部主事・寺島良幸）　⑥伝熱する紙の開発とその特性（大阪大学産業科学研究所助教・上谷幸治郎）　⑦ナノセルロース・ナノキチンのバイオメディカル応用のアイデア創出（岐阜大学応用生物科学部准教授・寺本好邦）　⑧極細ポリオレフィン短繊維の機能紙・不織布への応用（三晶中央研究所課長・小田涼太）　⑨ANEX2018における不織布関連業界のトレンド（日本不織布協会顧問・矢井田修）

　参加費は、研究発表・講演会が一般会員1万5,000円（年会費 5,000 円含）、賛助会員1万円（年会費 5,000 円含）、学生会員 6,000円（年会費 3,000 円含）、交流会は一律1万円、見学会は一律1万円（見学会のみ参加の場合、別途年会費5,000円）。参加申込要領など詳細はwebサイト（http://www.e-kami.or.jp/HP/kinoushi/）を参照。申込締切は10月26日（金）。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future１０/２９号」より