大王製紙は、筆記試験での大学受験経験がある現役大学生300名を対象に、受験勉強期間中(高校3年時)の除菌意識に関するインターネット調査を実施(8月30日~9月3日)、このほどその結果を発表した。
大学受験は菌・ウイルスが気になる季節とも重なり、受験生は本番に備えていつも以上に体調管理に気を使うようになる。今回のネット調査でも、受験期間中に受験生の除菌意識は大幅にアップすることがわかった。一方、家の中での菌・ウイルス対策には手が届いていない現状も明らかになった。
調査ではまず、受験勉強期間中の菌・ウイルスに対する意識について聞いた。これに対し、87%が「意識が高まった」と回答。当時の状況として「体調を崩して勉強できない期間が続くと、入試に向けた勉強のリズムが崩れると感じた」(22歳・男性)、「周りに迷惑をかけるのも嫌だったし、受験に支障が出るのが怖かった」(18歳・女性)など、自分のためにも周りのためにも、受験勉強中はほとんどの受験生が菌・ ウイルスを警戒していることがわかった。また、「自宅で菌・ウイルス対策を行うことは受験の合否に影響すると思うか?」との設問には、「はい」の回答が60%と多数を占めた。「対策をしっかりしておけば不安がなくなると思った」(21歳・女性)という声もあり、菌・ウイルス対策によって、精神的にも安定することが伺える。
しかし、除菌意識が高まるからこそ不安も多くなる側面もあり、受験勉強期間中に「菌・ウイルス対策が取られていないと感じたり、不安に感じたりした場所」を聞くと、1位は「通学中の電車やバス」(63%)、2位は「教室」(37%)、3位は「コンビニやスーパーなどの店舗」(23%)だった。不特定多数の人が集まる場所に、特に不安を感じていることがわかる。一方で自宅での除菌対策について振り返ってもらうと、72%が「完璧ではなかったと思う」と回答している。さらに、約6割が「室内で除菌していない」と答えており、「室内での対策」は手薄になっていることが伺える。
受験勉強期間中の「室内での過ごし方」について、息抜きの方法を聞くと「おやつ・軽食を食べる」(65%)、「テレビを見る」(55%)に次いで「YouTubeや定額動画サービスなどで動画を見る」(50%)という回答結果が出た。合わせて「SNSで友達と連絡を取る」(44%)という人も多く、受験生にとってはスマホなどのデジタル端末が息抜きの定番となっていることがわかる。
また、デジタル端末を勉強に活用する受験生も多く、「勉強でわからないことを調べるのに辞書ではなくスマホを使うことが多かった」という人は61%、「勉強・学習用のアプリを利用していた」も54%と半数を超えた。これらから、今の受験生はスマホの操作などで手指を使う機会が多く、外で付着した菌をスマホを触ることで室内へ広げていることも予想される。受験勉強期間中の受験生の多くが「除菌」に対する不安を抱えていながらも室内の除菌は盲点になっていると言え、同社では受験シーズンに向けて、手軽に除菌できる除菌ウェットティシュや「ウイルス除去用」を謳ったウェットティシュを推奨している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future1/21号」より