日本製紙連合会が集計した1月の製紙パルプ生産量は前年同月比△1.1％の72.9万t、5ヵ月連続で前年同月比減となった。品種別では、BKPが△1.4％の59.5万tで3ヵ月連続減、UKPが△4.2％の8.2万tで5ヵ月連続減。在庫は、BKPが△11.9％の10.4万tで3ヵ月連続の前年同月比減、UKPは＋55.5％の3.2万tで3ヵ月連続増。販売は、BKPは輸出と国内販売がともにプラスとなったこともあり、＋12.4％の6.0万tで2ヵ月ぶりに増加。UKPは輸出と国内販売がともに前年割れとなったことが響き、△40.9％の1.5万tで9ヵ月連続のマイナス。

　1月のパルプ材消費は、前年同月比△0.3％の137.7万t。パルプ生産が前年同月比マイナスとなったことを受け、9ヵ月連続の減少。うち針葉樹は△2.6％の42.5万tで7ヵ月連続の減少。広葉樹は＋0.8％の95.2万tと3ヵ月ぶりの増加。集荷は3ヵ月ぶりの増加で、＋10.5％の147.1万t。このうち、国産は＋2.0％の34.1万tとなり、2017年11月以来14ヵ月ぶりの増加。うち針葉樹は＋1.7％の25.1万tで8ヵ月ぶりの増加、広葉樹は＋2.6％の9.0万tで14ヵ月ぶりの増加。針葉樹、広葉樹ともに前年同月を上回ったものの、量的には依然として低水準。

　これに対して輸入は＋13.4％の112.9万tで、3ヵ月ぶりの増加。うち針葉樹は＋32.1％の14.2万tで2ヵ月連続の増加。前年1月が低水準であった反動などにより、大幅増となった。広葉樹は＋11.2％の98.7万tで2ヵ月ぶりの増加。

　在庫は、前月より9万t増えて165.1万tと、2ヵ月ぶりに増加。前年同月比では＋15.0％だった。維持月数は前月から0.1ヵ月分増加の1.2ヵ月となった。

　12月の古紙需給は、入荷が前年同月比△4.3％の144.3万tで2ヵ月連続のマイナス、うち新聞古紙は12ヵ月連続のマイナス（△14.6％、27.2万t）、段ボール古紙は2ヵ月連続のマイナス（△1.8％、78.1万t）となった。消費は△3.0％の136.1万tで7ヵ月連続のマイナス。在庫は65.7万tで前月比は＋8.3万t、前年同月比は△12.9万t。輸出は同＋6.7％の28.5万tで8ヵ月連続のプラス。新聞・段ボール古紙を中心に、中国向けが大幅に増加したことが影響した。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future3/18号」より