日本製紙連合会が集計した2月の紙・板紙国内出荷は前年同月比△1.9%の192.9万t、4ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△3.8%の103.9万tで21ヵ月連続減。板紙は+0.4%の89.0万tで2ヵ月連続の増加。主要品種のうち新聞用紙、印刷用紙、白板紙は減少、情報用紙、包装用紙、衛生用紙、段ボール原紙は増加した。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比△15.3%の11.9万tで、4ヵ月連続の減少。うち、紙は東アジア、東南アジア、大洋州向けが減少し、△16.4%の8.1万tと4ヵ月連続減。板紙は6ヵ月連続減で△12.7%の3.8万t。東南アジア向けが減少した。
紙・板紙の在庫は2ヵ月連続の増加となり、前月比+0.3万tの196.5万t。うち、紙は△2.4万tの127.3万tで前月の増加から減少に転じた。塗工紙を中心に印刷・情報用紙が減少した。板紙は+2.6万tの69.2万tで2ヵ月連続の増加。段ボール原紙が増加した。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は前年同月比△10.5%の19.2万tで16ヵ月連続減。
*印刷・情報用紙…国内出荷は△3.2%の59.0万tで2ヵ月連続の減少。メーカー輸出は△24.4%の5.2万tで4ヵ月連続減。
*包装用紙…国内出荷は+0.3%の5.8万tで5ヵ月連続の増加。メーカー輸出は+0.8%の1.7万tとなり3ヵ月ぶりの増加。
*衛生用紙…国内出荷は+1.5%の14.3万tで2ヵ月連続の増加。
*段ボール原紙…国内出荷は+1.0%の71.1万tで2ヵ月連続の増加。輸出は△14.8%の3.5万tで6ヵ月連続の減少。
*白板紙…国内出荷は△2.0%の11.5万tで3ヵ月連続の減少。
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/8号」より