大日本印刷はこのほど、食品や日用品用の包装資材を製造する京都工場で、FSCとPEFC両方のCoC認証を取得した。
FSCは、責任ある森林管理の普及を目的とする非営利団体で、その森林認証は国際的に最も信頼度が高いと言われ、世界で一番多くの認証を発行している。また、国際NGO団体のPEFCは、欧州各国の認証制度を相互認証する組織として創設された国際的な森林認証制度の一つで、PEFC評議会が運営している。FSCとPEFCには、「FM(森林管理)認証」と、認証森林から産出された林産物の適切な加工・流通を認証する「CoC(加工流通過程の管理)認証」があり、京都工場はCoC認証を取得した。
同社の包装事業ではこれまで、厚紙加工工場の横浜工場(神奈川)、田辺工場(京都)、狭山第二工場(埼玉)と薄紙加工工場の狭山第一工場(埼玉)がCoC認証を取得している。今回、薄紙加工工場の京都工場が取得したことにより、東西の製造拠点で、紙ラベルや容器の紙蓋などの薄紙製品にも認証マークの付与が可能になった。
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/13号」より