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紙の業界ニュース

2019/05/20

=日本紙パルプ商事=豪州の子会社「Ball&Doggett」を完全子会社化

 日本紙パルプ商事(=JP)はこのほど、豪州の連結子会社、Ball & Doggett Group Pty Ltdの株式を追加取得し、完全子会社化した。取得額は81億7,800万円。
 Ball & Doggettは、2017年にJPがオセアニア地区で、BJ Ball グループとDoggettの統合会社を子会社化して発足。JPはその際、3年以内を目途に100%子会社化するオプション契約を締結しており、今回の株式追加取得は、それに基づいて実施したもの。
<Ball & Doggettの概要>
▽資本金:113億1,500万円▽設立:2017年7月▽100%子会社化前の大株主・持株比率:JP 51.00%/PagePack Limited Partnership(ニュージーランド)29.94%/K.W. Doggett Properties Pty Ltd(豪州)16.20%/Ken Ardcowan Pty Ltd (豪州)2.86%▽その他:JPの上席執行役員・従業員が取締役を兼務▽2018年12月期業績:売上高396億2,900万円、営業益21億3,000万円、経常益14億7,400万円、当期益10億5,800万円
 
産廃不適正処理問題で調査報告書を公表
 またJPは、連結子会社の野田バイオパワーJP(=NBP)が産業廃棄物を不適正処理していた問題で、このほど社内調査委員会の調査報告書を公表した。
 調査委員会の委員は、今回の問題でJP役員が組織的に関与した疑いは生じていないことを踏まえ、業務フローを熟知しているJPの役員で構成したほか、不正調査で豊富な経験を持つ松田綜合法律事務所の弁護士らからなる社外調査チームを補助者とした。調査報告書は、当該事業の概要、産廃不適正処理の経緯、原因分析、土壌の調査から今後の対応など80頁に及び、JPのホームページで開示されている(https://www.kamipa.co.jp/news/20190425/12109/)。
 なお、JPとNBPは使用した造粒固化物の撤去を順次進めており、撤去費用の総額については現在精査中で、業績に与える影響が判明次第、情報開示するとしている。また、具体的な再発防止策についても決定次第公表する予定。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/20/号」より
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