＝巴川製紙所＝

業績予想を下方修正

 

　巴川製紙所は、2月に公表した2019年3月期の連結業績予想を次記の通り修正した（単位100万円）。

〔2019年3月期予想〕

前回 今回 前期実績

売上高 34,000 33,400 34,647

営業益 650 650 1,166

経常益 650 650 1,101

当期益 150 △2,100 413

　2019年3月期は、高騰が続くパルプ価格の影響を受けたことなどから、次記の特別損失と法人税等調整額（損）を計上する見込みとなり、特に当期益で前回発表の業績予想を下方修正した。

◎特別損失…▽機能紙事業の収益悪化に伴う減損損失8.11億円▽インフラ設備などの廃棄に伴う固定資産除却損1.12億円▽米国子会社での製造設備廃棄などに伴う固定資産除却損9,900万円

◎繰延税金資産の取り崩しによる法人税等調整額（損）…12.63億円

　また、次期（2020年3月期）については売上高34,500、営業益800、経常益800、当期益650（単位100万円）の業績予想を発表した。2020年3月期は、「電子材料事業で第5世代移動通信システムの需要取り込みに注力しつつ、トナー事業では製造設備増設の投資が完了した中国子会社で販売活動を積極展開して増販を図る。機能紙事業では、高騰が続いたパルプ価格に落ち着きが見られ、また今回の減損損失などの計上により、次期以降の減価償却費負担が大幅に軽減され、相応の回復が見込まれる」としている。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future5/20号」より