日本製紙連合会が集計した3月の紙・板紙国内出荷は前年同月比△3.6％の215.1万tで、5ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△4.4％の115.5万tで22ヵ月連続減。板紙は△2.7％の99.6万tで3ヵ月ぶりの減少。主要品種は、情報用紙と包装用紙以外は減少した。

　紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比△31.3％の12.1万tで、5ヵ月連続の減少。うち、紙は△32.5％の8.2万tとなり、5ヵ月連続減。板紙は7ヵ月連続減で△28.7％の3.8万t。紙・板紙ともに東アジア、東南アジア向けが減少した。

　紙・板紙の在庫は3ヵ月連続の増加となり、前月比＋7.3万tの203.7万t。うち、紙は＋1.8万tの129.1万tで前月の減少から増加に転じた。板紙は＋5.5万tの74.6万tで3ヵ月連続の増加。紙は塗工紙、板紙は段ボール原紙が増加している。

〔主要品種の動向〕

＊新聞用紙…国内出荷は前年同月比△10.3％の22.3万tで17ヵ月連続減。

＊印刷・情報用紙…国内出荷は△3.4％の64.9万tで3ヵ月連続の減少。メーカー輸出は△43.2％の5.3万tで5ヵ月連続減。

＊包装用紙…国内出荷は＋0.5％の6.6万tで6ヵ月連続の増加。メーカー輸出は△6.0％の1.6万tとなり前月の増加から減少に転じた。

＊衛生用紙…国内出荷は△0.4％の15.9万tで3ヵ月ぶりの減少。

＊段ボール原紙…国内出荷は△2.8％の80.1万tで3ヵ月ぶりの減少。輸出は△30.4％の3.5万tで7ヵ月連続の減少。

＊白板紙…国内出荷は△1.9％の12.7万tで4ヵ月連続の減少。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future5/20号」より