日本製紙連合会が集計した8月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△4.6％の187.0万tと前月の増加から減少に転じた。うち紙は同△3.2％の99.8万t、板紙は△6.0％の87.3万tで、いずれも前月の増加から減少に転じた（以下、「％」表記は前年同月比）。

　紙・板紙のメーカー輸出は△26.7％の11.3万tと10ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△33.0％の7.0万tで10ヵ月連続の前年割れ。アジア向けが減少した。板紙も△13.5％の4.3万tで、12ヵ月連続のマイナス。東南アジア向けが減少した。

　紙・板紙の在庫は前月比＋8.5万tの219.6万tと、前月の減少から増加に転じた。うち、紙は同＋11.0万tの144.4万tで、2ヵ月連続の増加。一方、板紙は同△2.5万tの75.2万tで、2ヵ月連続の減少。紙は印刷・情報用紙が増加、板紙は段ボール原紙が減少している。

〔主要品種の動向〕

＊新聞用紙…国内出荷は△6.8％の19.7万tで22ヵ月連続の減少。

＊印刷・情報用紙…国内出荷は△3.8％の54.1万tで前月の増加から減少に転じた。メーカー輸出は△43.8％の4.3万tで10ヵ月連続の減少。

＊包装用紙…国内出荷は△4.8％の5.5万tで5ヵ月連続の減少。メーカー輸出は＋4.9％の1.7万tで4ヵ月連続の増加。

＊衛生用紙…国内出荷は＋6.2％の15.1万tと、2ヵ月連続の増加。

＊段ボール原紙…国内出荷は△6.1％の70.2万tで、前月の増加から減少に。メーカー輸出は△12.3％の4.1万tと12ヵ月連続の減少。

＊白板紙…国内出荷は△6.5％の10.9万tで、前月の増加から減少に転じた。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future10/14号」より