日本製紙連合会は、8月のパルプ、パルプ材速報と7月の古紙需給統計を発表した。

■パルプ速報（8月）

　製紙パルプ生産量は前年同月比△1.8％の74.9万tで、2ヵ月ぶりの減少となった。このうち、BKPは＋1.6％の64.0万tで2ヵ月連続の増加、UKPは△24.1％の6.4万tで2ヵ月ぶりの減少。在庫は、BKPが△12.8％の12.4万tで10ヵ月連続の減少、UKPは△4.1％の2.0万tで10ヵ月ぶりの減少。販売は、BKPは海外市況低迷の影響で輸出がマイナスとなったことにより、2ヵ月ぶりの減少となり△2.1％の5.8万t、UKPについては、国内販売は長雨の影響による製品需要不振、輸出も中国での景気低迷があり、△25.0％の1.5万tと3ヵ月連続の減少となった。

■パルプ材速報（8月）

　8月のパルプ材消費は、前年同月比△0.9％の141.9万t。パルプ生産が前年割れとなったことを受け、2ヵ月ぶりの減少。うち針葉樹は△7.2％の38.8万tで2ヵ月ぶりの減少。広葉樹は＋1.7％の103.1万tで2ヵ月連続の増加。

　集荷は、前年同月比＋1.3％の140.5万tで2ヵ月連続の増加。このうち、国産は△4.6％の35.1万tで2ヵ月ぶりの減少。国産の内訳は、針葉樹が2ヵ月ぶりの減少で△6.3％の25.5万t、広葉樹は2ヵ月連続増となり＋0.3％の9.6万t。また、輸入は＋3.5％の105.5万tで2ヵ月連続の増加。輸入の内訳は、針葉樹が△33.5％の11.4万tで3ヵ月ぶりの減少、広葉樹は＋11.0％の94.1万tで2ヵ月連続の増加。

　在庫は、2ヵ月連続で前月より減少し、前月比△2.1万tの186.5万t。前年同月比は＋10.6％。維持月数は前月から0.1ヵ月分減少の1.4ヵ月となった。

■古紙需給（7月）

　7月の古紙入荷は前年同月比3.3％の138.9万tで3ヵ月ぶりの増加。うち新聞古紙は＋5.6％の24.5万tで19ヵ月ぶりの増加、段ボール古紙は＋1.3％の74.5万tで4ヵ月連続のプラスとなった。

　消費は前年同月比△1.3％の141.2万tで6ヵ月連続減。在庫は70.5万tで前月比は△2.3万t、前年同月比は＋16.7％。輸出は、最大の輸出先である中国向けが減少し、前年同月比△27.9％の28.9万tとなり、5ヵ月連続のマイナス。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future10/21号」より