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紙の業界ニュース

2019/12/04

決 算

=紙パの第2四半期②=
 前号に続き、紙パ関連各社の2020年3月期第2四半期決算(19年4~9月)を紹介する。以下、連結ベース、単位100万円、( )内は対前年同期増減率、〈 〉内は前年同期の実績値。
【製紙会社】
■北越コーポレーション
〔第2四半期〕
 売上高 136,714 (+1.4%)
 営業益 7,301 (+276.9%)
 経常益 9,557 (+118.7%)
 当期益 6,544 (+145.3%)
〔通期予想〕
 売上高 270,000 (△2.1%)
 営業益 11,000 (+8.6%)
 経常益 14,000 (+7.6%)
 当期益 9,500 (+3.8%)
 1月から実施した洋紙の価格改定や海外子会社の増収により、増収増益となった。セグメント別の業績は、紙パルプ事業は売上高が前年同期比+1.2%、セグメント利益が同+591.5%、パッケージング・紙加工事業は売上高が同△3.8%、セグメント利益が同△44.5%。
 通期予想については、5月公表の前回予想を、売上高および利益の全段階で下方修正した。修正額(単位100万円)は、売上高△15,000、営業益△5,500、経常益△4,000、当期益△2,000。世界的なパルプ市況の軟化などを踏まえ下方修正した。
■中越パルプ工業
〔第2四半期〕
 売上高 47,922 (+5.3%)
 営業益 809 〈△878〉
 経常益 810 〈△612〉
 当期益 531 〈△492〉
〔通期予想〕
 売上高 99,600 (+3.0%)
 営業益 2,400 〈△397〉
 経常益 2,350 〈121〉
 当期益 1,300 (+80.2)
 パルプ市況軟化の影響はあったものの、印刷用紙などの価格復元や安定操業に取り組み、売上高は増収となり利益も黒字転換した。
○紙・パルプ製造事業…売上高は前年同期比+5.5%、営業損益は黒字転換して162百万円(前年同期は△1,608百万円)。新聞用紙は、販売価格が復元するも部数減少と頁数減少に歯止めがかからず金額は減少。印刷用紙は、価格復元が寄与して販売量・金額ともにプラス。包装用紙は国内販売量が前年同期を下回ったものの価格復元により金額は増加。特殊紙・板紙・加工品等は販売量・金額ともに増加。パルプは販売量・金額ともに減少。
○発電事業…売上高は前年同期比+0.0%、営業利益は同△16.4%。売上高は前年並みを維持したが、隔年実施のボイラー定期検査があったため減益。
○その他…売上高は前年同期比+3.9%、営業損益は黒字転換して14百万円(前年同期は△35百万円)。
■特種東海製紙
〔第2四半期〕
 売上高 39,870 (+1.4%)
 営業益 821 (△53.5%)
 経常益 2,075 (△23.7%)
 当期益 1,290 (△35.2%)
〔通期予想〕
 売上高 82,000 (+0.1%)
 営業益 2,000 (△36.4%)
 経常益 3,900 (△27.2%)
 当期益 2,300 (△45.4%)
○産業素材事業…売上高は前年同期比△1.0%。営業利益は同△67.6%。日本製紙との事業提携に係る契約変更に伴い、連結子会社の新東海製紙の調整損益の計上タイミングが変更になったこと、また、水力発電による売電事業が渇水の影響で大幅減益となったこと、加えてパルプの外販価格低下の影響などにより、大幅減益となった。
○特殊素材事業…売上高は前年同期比△1.3%、営業利益は同△55.5%。特殊機能紙は販売量・金額ともに前年同期を上回った。特殊印刷用紙は販売量・金額ともに減少。利益面は、原材料の高値在庫の払出し、パルプ市況悪化に伴う低価法評価減の計上、加えて三島工場の新ガスエンジン稼働に伴う償却費の増加もあり、大幅減益。
○生活商品事業…売上高は前年同期比+0.4%、営業利益は同+72.4%。ペーパータオルは、価格修正を進めた結果、販売量が減少。トイレットペーパーは販売量・金額ともに増加。
 通期予想は5月公表の前回予想を下方修正した。修正額(単位100万円)は売上高△3,000、営業益△1,100、経常益△1,600、当期益△1,600。売上高と営業益は、段原紙の販売減、台風の影響などによるリニア工事関連の遅れ、パルプ市況悪化に伴う輸出パルプの販売減および資材パルプの低価法評価減が見込まれるため下方修正した。加えて、持分法による投資利益の見込みに変動があったため、経常益と当期益も前回予想を下回る見込み。また、業績予想修正に伴い配当予想も下方修正した。期末配当は5月に発表した「1株当たり50円」から「25円」に変更、これにより年間配当は「75円」から「50円」に変わる。
【紙加工】
■スーパーバッグ
〔第2四半期〕
 売上高 15,441 (△1.4%)
 営業益 △14 〈△263〉
 経常益 △2 〈△236〉
 当期益 △12 〈△195〉
〔通期予想〕
 売上高 33,000 (+0.0%)
 営業益 300 〈320〉
 経常益 300 〈350〉
 当期益 200 〈209〉
○紙製品事業…売上高は前年同期比+1.1%、セグメント利益は同+36.8%。主力の角底袋や手提袋の販売量と金額は増加、紙器の販売金額は減少。利益面は、生産金額は減少したものの、生産効率向上やコスト削減に努めて生産利益が増加し、また販売価格修正も進捗、加えて経費削減により販売管理費が減少したことから、増益となった。
○化成品事業…売上高は前年同期比△6.5%、セグメント利益は同+294.6%。主力のレジ袋やポリ手提袋の販売量・金額が減少して減収。利益は、原材料価格低下などにより生産利益が増加、また仕入価格の低下により粗利益額が増加し、加えて販売管理費が減少したことから大幅増益。
○その他事業…売上高は前年同期比+4.3%、セグメント損益は27百万円(前年同期は△27百万円)。
 通期予想は5月公表の前回予想から、売上高を下方修正した。修正額(単位100万円)は△500。個人消費の節約志向が根強く、回復感に乏しいとの見通しから、売上高を下方修正した。利益は、価格修正の進捗、仕入価格低減、経費削減を考慮し、変更していない。
■大石産業
〔第2四半期〕
 売上高 9,329 (+0.4%)
 営業益 438 (+8.8%)
 経常益 516 (+4.5%)
 当期益 339 (+7.6%)
〔通期予想〕
 売上高 20,000 (+6.5%)
 営業益 1,050 (+38.2%)
 経常益 1,300 (+37.6%)
 当期益 900 (+55.9%)
 2Qの売上高は、フィルム製品および海外部門が減収だったものの、パルプモウルド製品、国内の重包装袋製品の増収により微増となった。利益面は、M&Aに関連する一時費用の計上はあったが、増収効果で増益となった。
■ハビックス
〔第2四半期〕
 売上高 6,628 (+1.2%)
 営業益 474 (+11.5%)
 経常益 516 (+20.9%)
 当期益 355 (+22.2%)
〔通期予想〕
 売上高 13,151 (+2.6%)
 営業益 884 (+29.2%)
 経常益 869 (+25.2%)
 当期益 609 (+28.3%)
○不織布関連事業…売上高は前年同期比+4.3%、セグメント利益は同△4.7%。パルプ不織布は、前期に減少したドリップ吸収シート向け製品やクッキングペーパーの販売が回復基調で推移し売上高は増加したが、パルプ価格が高い水準で推移したことなどにより利益は減少。化合繊不織布は、ベビー用紙おむつ向け製品の販売が軟調に推移し減収減益。
○紙関連事業…売上高は前年同期比△3.0%、セグメント利益は同+80.7%。衛生用紙は、一部販売先へのベビー用紙おむつ向けの販売が減少したことなどにより減収となったが、利益面は、コスト削減に加え、パルプ価格が下落傾向で推移したことにより増益となった。
■ニッポン高度紙工業
〔第2四半期〕
 売上高 6,356 (△18.2%)
 営業益 469 (△41.5%)
 経常益 446 (△43.2%)
 当期益 383 (△66.7%)
〔通期予想〕
 売上高 12,800 (△10.9%)
 営業益 850 (△36.9%)
 経常益 850 (△35.3%)
 当期益 650 (△56.5%)
 前年度にフィリピンのパルプ製造子会社を譲渡したことなどにより減収減益。四半期純利益は、前年同期には子会社譲渡に伴う特別利益があったため減少幅が大きい。
○コンデンサ用セパレータ…世界的な自動車生産台数減少の影響が大きく、加えて工作機械などの産業機器向けの低迷もあり、売上高は前年同期比△20.4%。
○電池用セパレータ…省エネ型車両や、海外の風力発電やスマートメーター向け電気二重層キャパシタ用が好調に推移。また、車載向け大型リチウムイオン電池用の需要拡大などにより、売上高は前年同期比+34.6%。
 通期予想は5月公表の前回予想を下方修正した。修正額(単位100万円)は売上高△1,900、営業益△850、経常益△850、当期益△650。電池用セパレータはほぼ計画通りだが、主力のコンデンサ用セパレータの市況回復が当初想定よりも遅れているため、前回予想を下回る見込み。
■古林紙工
〔2019年12月期第2四半期〕
 売上高 9,993
 営業益 590
 経常益 598
 当期益 418
〔2019年12月期通期予想〕
 売上高 14,300
 営業益 750
 経常益 750
 当期益 500
 古林紙工は、2019年12月期から決算日を3月31日から12月31日に変更する。このため、ここで記載した2Q業績は変則的に、3月決算だった連結対象会社の4~9月業績と、12月決算だった連結対象会社の1~9月業績を合わせた実績となっており、対前年同期増減率は未記載としている。
 
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