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紙の業界ニュース

2019/12/16

決 算

=紙パの第2四半期③=
 前号に続き、紙パ関連各社の2020年3月期第2四半期決算(19年4~9月)を紹介する。以下、連結ベース、単位100万円、( )内は対前年同期増減率、〈 〉内は前年同期の実績値。
【製紙会社】
■大王製紙
〔第2四半期〕
 売上高 268,618 (+4.2%)
 営業益 12,409 (+57.5%)
 経常益 11,278 (+68.1%)
 当期益 10,814 (+141.9%)
〔通期予想〕
 売上高 560,000 (+4.9%)
 営業益 30,000 (+147.5%)
 経常益 27,000 (+174.3%)
 当期益 19,000 (+304.5%)
○紙・板紙…売上高は前年同期比+2.9%、セグメント利益は同+97.1%。洋紙(新聞用紙を除く)は、販売量は減少したが、高付加価値品への販売シフトが進んだことや価格修正の浸透により、販売金額は増加。板紙・段ボールも、販売量は減少したが金額は増加。セグメント利益は、難処理古紙の利用拡大や価格修正により増益。
○ホーム&パーソナルケア…売上高は前年同期比+6.7%、セグメント利益は同△16.9%。衛生用紙、大人用紙おむつ、フェミニンケア用品、ウェットワイプは販売量・金額ともに増加。ベビー用紙おむつは販売量・金額ともに減少。海外事業は、韓国・ロシアでの販売減などにより販売量・金額ともに減少。セグメント利益は、海外事業の販売減少の影響により減益。
○その他…売上高は前年同期比+3.0%、セグメント利益は同+212.3%。
 通期予想は、9月に発表した前回予想から、利益を上方修正した。修正額(単位100万円)は、営業益+10,000、経常益+10,000、当期益+6,000。価格修正浸透のほか、高付加価値品への販売シフトや難処理古紙の利用拡大が想定通りの成果に繋がったことに加え、工場でのコスト削減などにより、前回予想を上回る見通し。
■三菱製紙
〔第2四半期〕
 売上高 97,333 (△2.9%)
 営業益 512 〈△961〉
 経常益 483 〈△1,014〉
 当期益 93 〈△1,161〉
〔通期予想〕
 売上高 200,000 (△2.0%)
 営業益 2,500 〈△40〉
 経常益 2,500 〈△914〉
 当期益 1,500 (+327.0%)
○紙・パルプ事業…売上高は前年同期比△4.4%、営業損益は黒字転換して126百万円(前年同期は△1,458百万円)。国内は印刷用紙、情報用紙ともに販売量・金額が減少。輸出は印刷用紙中心に減少。欧州子会社は、販売量の減少に加えて為替の影響もあり販売金額が減少。市販パルプも販売量・金額ともに減少。損益面は収益性を優先した結果、改善した。
○イメージング事業…売上高は前年同期比△4.7%、営業損益は△197百万円(前年同期は248百万円)。国内は堅調だったが、海外市場は既存製品の需要減退の影響が大きく販売金額が減少。円高による価格安、原燃料価格上昇の影響もあり、減収減益となった。
○機能材事業…売上高は前年同期比△0.9%、営業利益は同+168.8%。
○倉庫・運輸事業…売上高は同△4.6%、営業利益は同△23.9%。
○その他…売上高は同+40.9%、営業利益は同+341.2%。
 通期予想は、欧州子会社や市販パルプの販売減を受けて、5月に発表した前回予想から売上高を下方修正した。修正額(単位100万円)は△10,000。利益は、コストダウン効果が想定を上回ったことなどから変更なし。
■巴川製紙所
〔第2四半期〕
 売上高 15,560 (△5.4%)
 営業益 110 (△63.8%)
 経常益  89 (△71.9%)
 当期益 △183 〈85〉
〔通期予想〕
 売上高 32,000 (△4.3%)
 営業益   250 (△62.8%)
 経常益   200 (△70.3%)
 当期益   0 〈△2,032〉
 トナー事業は、販売量は増加したものの、米中貿易摩擦や中国市場での価格競争激化の影響が欧州など他の市場にも拡大したことや、為替レートが円高に推移したことなどから販売金額が減少。電子材料事業も、半導体市況の回復遅れや中国景気減速から受注回復には至らず、減収となった。利益面は、前期の積極投資による固定費増加もあり減益となった。
 主なセグメントの業績(前年同期比)は、プラスチック材料加工事業が売上高△6.1%、セグメント利益△69.5%、製紙・塗工紙関連事業は売上高△4.3%、セグメント損益は△87百万円(前年同期は△286百万円)。
 通期予想は、8月に発表した前回予想を下方修正した。修正額(単位100万円)は、売上高△1,500、営業益△300、経常益△350、当期益△300。トナー市場の価格競争激化や、携帯端末向け光学フィルム関連の需要減少を反映したもの。なお、技術ノウハウの一部を国内の事業法人へ譲渡し、売却益196百万円を特別利益として3Qに計上する見込みだが、業績予想には概算金額で織り込んでおり、現時点での修正はしない。
【紙加工】
■ナカバヤシ
〔第2四半期〕
 売上高 30,854 (+6.8%)
 営業益 681 (+51.1%)
 経常益 903 (+28.9%)
 当期益 459 (△18.8%)
〔通期予想〕
 売上高 65,000 (+1.5%)
 営業益 3,200 (+53.1%)
 経常益 3,600 (+45.9%)
 当期益 2,000 (+27.7%)
 売上高は、ビジネスプロセスソリューション事業の増収や年初に連結化した子会社の業績寄与により増加。利益面は、増収や原価率の低下により営業・経常利益が増益。当期純利益は、前年同期には投資有価証券売却益など特別利益として約4億円を計上したこともあり減益となった。
○ビジネスプロセスソリューション事業(データプリントサービス、図書館ソリューションなど)…売上高は前年同期比+7.0%、営業損益は黒字転換して239百万円(前年同期は△6百万円)。
○コンシューマーコミュニケーション事業(アルバム、ノート、ステーショナリー関連)…売上高は前年同期比+7.6%、営業利益は同△18.0%。アルバム、ステーショナリーの売上高は店頭市場の低迷により減少。スマホ、タブレット、PC関連商品は堅調。新連結子会社の業績が収益に寄与した。
○オフィスアプライアンス事業…売上高は前年同期比+5.7%、営業利益は同+23.5%。
○エネルギー事業…売上高は同△3.4%、営業利益は同+1.1%。
○その他…売上高は同+45.2%、営業損益は△26百万円(前年同期は△15百万円)。
■昭和パックス
〔第2四半期〕
 売上高 10,897 (1.0%)
 営業益 688 (△3.1%)
 経常益 758 (△2.6%)
 当期益 533 (△1.6%)
〔通期予想〕
 売上高 22,000 (+0.8%)
 営業益 1,500 (△1.5%)
 経常益 1,630 (△2.3%)
 当期益 1,120 (△3.0%)
○重包装袋…売上高は価格修正効果により前年同期比+1.0%、セグメント利益は同△0.9%。クラフト紙袋の売上量は砂糖・甘味、合成樹脂、化学薬品用途が減少し同△3.6%。子会社の売上量は、九州紙工が△0.8%、タイ昭和パックスが△10.8%、山陰製袋工業は+1.3%。
○フィルム製品…売上高は前年同期比+4.9%、セグメント利益は同+37.9%。売上量は産業用、農業用ともに増加し、全体で同+4.9%。
○コンテナー…売上高は前年同期比△3.3%、セグメント利益は同△67.9%。
○不動産賃貸…売上高は前年同期比△2.3%、セグメント利益は同△11.0%。
■野崎印刷紙業
〔第2四半期〕
 売上高 7,354 (△0.1%)
 営業益 △8 〈67〉
 経常益 △5 〈71〉
 当期益 △102 〈△65〉
〔通期予想〕
 売上高 15,200 (+0.1%)
 営業益 30 (△78.4%)
 経常益 35 (△76.3%)
 当期益 △75 〈△48〉
 受注競争激化による販売価格低下のため減収となり、また原材料価格の高騰や物流経費上昇もあって利益も厳しい状況となった。
○商業印刷部門…商業印刷の受注が減少し、売上高は前年同期比△3.5%。
○包装資材及び紙器、紙工品部門…売上高は前年同期比△0.0%。紙器は食品メーカーやサービス業への拡販が奏功し増加したが、ビジネスフォーム類が減少した。
○情報機器及びサプライ品部門…売上高は前年同期比+3.1%。タグ・ラベルが堅調に推移し、情報機器類も省力化機器の受注が増加。
○その他部門…売上高は前年同期比△16.5%。
 通期予想は4月に発表した前回予想を下方修正した。修正額(単位100万円)は売上高△200、営業益△210、経常益△210、当期益△200。印刷需要低迷や価格競争激化による販売価格の低下などにより、前回予想を下回る見込み。
■中央紙器工業
〔第2四半期〕
 売上高 5,277 (△13.3%)
 営業益 343 (△14.9%)
 経常益 394 (△11.4%)
 当期益 254 (△16.5%)
〔通期予想〕
 売上高 10,700 (△13.1%)
 営業益 700 (△14.8%)
 経常益 810 (△10.7%)
 当期益 550 (△5.2%)
 売上高は、製品価格改定と自動車関連を中心とした物量増加、一部顧客の増税前対策による増収効果はあったものの、中国事業のスキーム見直しに伴い、連結子会社の販売機能を持分法適用関連会社に統合したことにより、中国での売上高が連結計上されなくなったため、減収となった。利益面は、原紙など材料価格の値上がりを製品価格改定で完全に回収するには至らず減益となった。
■大村紙業(非連結)
〔第2四半期〕
 売上高 2,656 (+3.8%)
 営業益  151 (+29.2%)
 経常益  151 (+27.1%)
 当期益  97 (+29.4%)
〔通期予想〕
 売上高 5,442 (+4.4%)
 営業益 229 (+13.6%)
 経常益 228 (+12.5%)
 当期益 137 (+12.9%)
 2Qの段ボールシート生産量は前年同期比△7.3%の2,700万㎡、段ボールケース生産量は同△11.6%の1,700万㎡だった。品目別売上高は、段ボールシート581百万円、段ボールケース1,648百万円、ラベル85百万円、その他(主に包装資材)339百万円。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/16号」より
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